ラ・リーガ レアル・マドリード

元レアル指揮官ジダン、スペイン国王杯敗退が辞任のきっかけに

 昨季終了後にレアル・マドリード指揮官を辞任したジネディーヌ・ジダン氏だが、どうやらこの辞任劇の発端は1月下旬のコパ・デル・レイ(スペイン国王杯)の敗退にあったようだ。現地時間29日、スペイン紙『マルカ』がこれを伝えている。

 ジダン氏は2016年1月に当時マドリードを指揮していたラファエル・ベニテス氏の解任に伴い、監督に就任するとポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドやウェールズ代表FWガレス・ベイルなど数多くのタレントをグループとしてまとめる手腕を発揮し、見事チャンピオンズリーグ(CL)3連覇を成し遂げていた。

 ただCL3連覇直後の5月31日に突然、今季限りでクラブを去ることを公式発表し、ファンに大きな衝撃を与えていた。そしてマドリード首脳陣はそのジダン氏の後任には現在スぺイン代表を率いるフレン・ロペテギ監督が就任することをワールドカップ・ロシア大会開幕前日の6月12日に発表している。

 そのジダン氏は今年1月下旬にコパ・デル・レイ準々決勝2ndレグでレガネスに敗れ、大会を後にしたことにより、指揮官辞任の意思を固め、2月にフロレンティーノ・ペレス会長やホセ・アンヘル・サンチェスゼネラルディレクター(GD)に辞任の意向を訴えていたことが明るみに出ているようだ。

 なお同氏は現在、ジョゼ・モウリーニョ監督の後任としてマンチェスター・ユナイテッド指揮官就任の可能性が伝えられている。モウリーニョ監督はフランス代表FWアントニー・マルシャルやMFポール・ポグバとの確執が表面化していることもあり、ユナイテッド首脳陣は監督交代も視野に入れているものとみられる。