セリエA ミラン

頼れるイグアイン離脱のミラン。エンポリ戦で踏ん張るべき5選手

筋肉系のトラブルにより、日本時間28日に行われるエンポリ戦に招集外となったミランのゴンサロ・イグアイン。ミランは同じくFWのパトリック・クトローネも負傷の影響で復帰したばかり。試合開始からの出場は難しいだろう。今回は、そんな非常事態の中で踏ん張らなければいけない5選手をご紹介する。


ファビオ・ボリーニ

クトローネ、そしてイグアインの不在ということでジェンナーロ・ガットゥーゾ監督が練習でCFに任命したのが便利屋のボリーニだ。本職は左のウィングだが、ミランではSBなどをこなすこともあるユーティリティプレーヤーという位置づけだ。この試合はボリーニにとって転機となるかもしれない。これまでは“頑張れる選手”という扱いを受けてきたが、ボリーニはスタートからの起用や、もっとやれるという旨の発言をこれまでにしてきている。結果次第ではCFというポジションで新たなキャリアがスタートするかもしれない。


スソ

エンポリ戦でミランでの100試合出場を迎えるスソ。イグアインの不在であれば、昨シーズンのように攻撃陣をけん引する存在にならなければならない。勝利には得点が必要で、ゴールにせよアシストにせよ彼の左足からそれらが生まれる可能性がミランでは高い。ボリーニがスタメンとなれば、中央で起点を作れる回数は減るだろう。クロスの本数が多くなることも予想できる。スソのキックの精度が試合を大きく左右するかもしれない。


ディエゴ・ラクサール

リカルド・ロドリゲスに代わって、エンポリ戦で先発を果たす可能性が高いとみられているのがラクサール。本人にとっても待ちに待ったスタートでの起用だろう(リーグ戦)。高い攻撃力は問題なさそうだが、不安があるとすればビルドアップの局面。ロドリゲスはジャコモ・ボナベントゥーラやルーカス・ビリア、ハカン・チャルハノールと質の高い連携で攻撃を組み立ててきた。彼にも同じことが要求されるはずだ。


サム・カスティジェホ

イタリアメディアでも意見が分かれているが、カスティジェホがチャルハノールに代わって先発となる可能性があるようだ。もしそうなれば願ってもないチャンスだ。チャルハノールはコンディション不良により、ここまでのパフォーマンスは低調気味。右サイドからのカットインが持ち味のカスティジェホだが、左サイドで新たな顔を見せればスタメンへの道も開けてくるかもしれない。いずれにせよ、彼が活躍を見せなければエンポリ相手に勝利は難しい。


アレッシオ・ロマニョーリ

確固たるリーダーの不在が叫ばれているミランだが、ガットゥーゾは「俺たちにはロマニョーリがいる。彼は強度のある人間だ」とロマニョーリを名指しで擁護した。それならば、ロマニョーリは結果で恩に報いる必要がある。ここ数試合のミランは先制してからの試合運びに問題があり、相手にスペースを与えてしまうことが多い。その部分をしっかりと詰めていくことが失点の減少につながるだろう。最後方の選手であれば、指示も出しやすい。ロマニョーリには不安定な時間帯にリーダーシップを発揮することが求められる。


名前:菊池大将
趣味:サッカー観戦、映画鑑賞、読書
好きなチーム:ACミラン
幼少期に父親の影響でミランが好きになりました。アイドルはシェフチェンコ。パッション、データ、経済、カルチャー、サッカーの持つ様々な表情を見るのが好きです。よろしくお願い致します!

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