海外日本人選手

【田島翔のサッカー人生】自ら営業までこなして函館から世界へ

田島翔 写真提供:田島翔

FT:
ソウル・ユナイテッドの話に戻りたいと思います。契約は何年間ですか?

田島:
1年半です。ただ、それ以降も「ウチでやるでしょ?」という打診をしてくれたんですよ。
ただ年齢的にも、チームは見つかりにくくはなってきているので、ラスベガスの時も思ったんですが、このチームで終わるんじゃないかな、とは。ナチャーロは別として、プロとしてはここで終わるんじゃないかな、とは思っています。

FT:
そうですか。そういう予感と戦いつつ、プレーしているんですね。

田島:
やっぱり35歳になると、ほとんど需要はなくなりますよね(笑)。

FT:
もう一度Jの舞台で、っていう考えはないんですか?

田島:
全く頭にないんですよね。日本でプレーするよりも、同じくらいのレベルでプレーするなら海外で生活していた方が、サッカー以外のこともサッカーを通じて学べるので。嫌なこともあったりするんですけど、それも含めて海外って楽しいんですよね。

FT:
でも、こういったキャリアを歩むなんて思っていなかったんじゃないでしょうか。

田島:
もちろん考えていなかったですね。

FT:
インターネットの普及によって、今後は田島さんのようにエージェントを通さずに海外クラブを目指す選手が増えてくる可能性はありますよね。

田島:
そうですね。増えるんじゃないですかね。自分で調べてコンタクトをとることは出来ますからね。情報を自分で判断して現地に行くっていう、海外をもっと身近に感じるようになるんじゃないですかね。

FT:
そういった人たちに対して何かアドバイスはありますか?

田島:
自分が何をやりたいのかはっきりさせて、現地に行って、それがダメだったとしても何がダメだったのかを反省して次に活かすことですかね。あきらめずにチャレンジしてほしいとは思いますね。人に頼って失敗しても何も得られないと思うので、自分で失敗する方がいいと思いますね。

FT:
長い時間どうもありがとうございました。ソウル・ユナイテッドのご活躍期待しています。

田島:
ありがとうございました。

ページ 6 / 6