
2018年4月20日。アーセン・ベンゲルがアーセナルを去ると発表した。数多くの栄光をクラブにもたらした功労者だが、2005年から2014年にかけては、1つもタイトルを獲得できない苦境に立たされた。その後を継いだのがウナイ・エメリ。今シーズンは開幕から2勝2敗とまずまずのスタートを切ったと言えるだろう。今回は、そんなエメリが率いるアーセナルのここまでにわかった5つのことをご紹介する。

無慈悲な交代策
チームの大黒柱として君臨してきたメスト・エジルだが、第2節のチェルシー戦では低調なパフォーマンス。前半は失意の時間に終わった。ベンゲルはエジルがいかに失望のプレーを魅せようとも交代カードを切ることはなかった。しかし、エメリはアーロン・ラムジーを投入し、68分にエジルをベンチに下げた。ベンゲル政権下では見られなかった光景といえるだろう。

大声で選手に指示を出す
ベンゲルがベンチに座って静かに戦況を見守っていたのに対して、エメリはテクニカルエリアから積極的に選手に指示を飛ばす。ただ、これは多くの監督が行うことであり、特別とは言えないだろう。ただ、ベンゲル時代と比べてベンチの様子は一変した。

ビルドアップ
アーセナルはこれまでにもボールをしっかりと繋いで、華麗なパスサッカーで相手のゴールを脅かしてきた。その点はエメリも同じだ。しかし、エメリの場合はその役割をGKにも求める。ペトル・チェフはこの役割を担えているとは言い難く、サポーターの不安の種となっている。その点、ベルント・レノはその役割に熟練している。今後の起用の優先順位は変わってくるかもしれない。

戦術的柔軟性
ベンゲルはどのような相手と対峙しても、同じメンバーでの編成に固執していたといえるだろう。その点エメリはプレシーズン中に数多くのシステムを試してきた。ラツィオとの親善試合でも4-4-2を採用するなど、その幅は広い。このことはチームにとっても良いことだろう。システムが増えれば、それだけ選手の選択にも幅ができる。これまでチャンスを得ることができなかった選手にも出場の機会が訪れるかもしれない。

若手の積極登用
この点はベンゲル時代から変わってないかもしれないが、エメリも若者の才能を信じてピッチに送り出すタイプのようだ。特にマッテオ・グエンドウジへの期待は大きいものだということがわかる。弱冠19歳ながら、スペースのないところでのプレーは卓越している。個人的にはルーカス・トレイラも積極的に起用して欲しいところだが。
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