チェルシーの2000年代中期を支えた選手たちを覚えているだろうか。2004年夏にジョゼ・モウリーニョが監督に就任すると、50年ぶりにトップリーグで優勝。プレミアリーグ2連覇を果たすなど安定して好成績を残した。
2004年から10年以上が経過し、当時の選手たちのほとんどが現役を引退した。しかし、なかには現在も現役プロサッカー選手として活躍を続けている名選手が存在する。
そこで今回は『sportskeeda』が特集した「意外にも現役を続けている元チェルシー所属7名のスター選手」をご紹介したい。
ヨッシ・ベナユン
現所属:ベイタル・エルサレム
リーグ:イスラエル
年齢:38歳
チェルシーでは活躍できなかったが、間違いなくイスラエル史上最高の選手だろう。
リバプールで134試合出場29ゴールの実績を残し、2010年にチェルシーへ加入。しかし、怪我に悩まされて出場機会を得られず。チェルシーでは24試合に出場して1ゴールのみ。アーセナルへ期限付き移籍を果たした。
ウェストハム・ユナイテッド、クイーンズ・パーク・レンジャーズを経て、母国イスラエルリーグに復帰。2014年にマッカビ・ハイファ、2016年にマッカビ・テルアビブ、2017年にベイタル・エルサレムへと加入した。
現在38歳となったベナユンだが、いまだにイスラエルリーグの中心選手としてゴールを記録し続けている。
サミュエル・エトオ
現所属:カタールSC
リーグ:カタール
年齢:37歳
2013年にチェルシーへ加入。マンチェスター・ユナイテッド戦では忘れることのできないハットトリックを記録。35試合で12ゴールを決めた。
わずか1年でチェルシーを退団すると、2014年はエバートンに加入。シーズン後半はサンプドリアへ移籍した。
サンプドリア退団後は、トルコリーグのアンタルヤスポルへ加入。77試合に出場し、44ゴールを記録するなど活躍した。2015年12月から約1ヶ月間、暫定的に選手兼任監督を務めている。
2018年1月にコンヤスポルへ移籍するもシーズン終了後に退団。今夏カタールのカタールSCに加入した。
フローラン・マルダ
現所属:無所属
年齢:38歳
2007年にオリンピック・リヨンからチェルシーに加入。228試合に出場し45ゴール、43アシストを記録。6シーズンに渡って活躍したが、在籍最後のシーズンは1試合も出場できなかった。
チェルシー退団後は1年毎に所属クラブを変更。2013年にトルコのトラブゾンスポルへ移籍。2014年にフランスのメスに加入した。
2015年はインドリーグのデリー・ディナモス、2016年にはエジプトのワーディー・デグに移籍した。
2017年は無所属が続いていたが、2018年1月にルクセンブルクのディフェルダンジュへ移籍が決定。カップ戦では5試合出場で3ゴールを決めて健在ぶりをアピールした。2017/2018シーズン限りで契約満了に伴い退団したとみられているが、現役引退は宣言していない。
ジョー・コール
現所属:タンパベイ・ローディーズ
リーグ:USLプロフェッショナルリーグ
年齢:36歳
2010年にチェルシーを退団してからジョー・コールのキャリアは下降線を辿った。チェルシーでは281試合に出場し、40ゴールを記録。3つのリーグタイトル、合計7つのトロフィー獲得に貢献した。2005/2006シーズンはリーグベストイレブン、2007/2008シーズンはチェルシーのベストプレイヤーに選出されている。
リバプール移籍後は活躍できず、リールへ期限付き移籍。2013年にウェストハム・ユナイテッドへ完全移籍。アストン・ビラ、コベントリー・シティを経て、2016年にUSLプロフェッショナルリーグ(アメリカ・カナダの実質3部)のタンパベイ・ローディーズへ加入した。
アシュリー・コール
現所属:ロサンゼルス・ギャラクシー
リーグ:メジャーリーグサッカー(MLS)
年齢:37歳
チェルシー在籍時には世界最高の左サイドバックであった。8シーズンで338試合に出場し、9つのタイトルを獲得に貢献した。
2014年にローマへ移籍するも、セリエAに適応できずに1年半で退団。MLSのロサンゼルス・ギャラクシーへ加入した。
37歳となった現在も、ズラタン・イブラヒモビッチ、ジョナタン・ドス・サントスらとともに輝きを放っている。
ディディエ・ドログバ
現所属:フェニックス・ライジング
リーグ:USLプロフェッショナルリーグ
年齢:40歳
クラブの伝説的選手だ。2004年にオリンピック・マルセイユからチェルシーへ移籍すると、381試合に出場164ゴールを記録した。
UEFAチャンピオンズリーグ制覇に貢献した後、中国1部上海申花へ短期間移籍し11試合に出場。2013年からトルコのガラタサライへ移籍。
2014年にはジエゴ・コスタの控えとしてチェルシーに復帰。シーズン後にMLSのモントリオール・インパクトへ移籍。41試合出場で23ゴールを記録した。退団後は4ヶ月近く無所属が続いた。
USLプロフェッショナルリーグのフェニックス・ライジングのオーナーに就任。サッカー界史上初となるオーナー兼選手としてプレー。現在40歳となったが、フェニックス・ライジングでこれまで16試合11ゴールを記録。健在ぶりを見せている。
ジョン・テリー
現所属:無所属
年齢:37歳
長年チェルシーのキャプテンを務めたジョン・テリー。現在フリーエージェントだが、プロサッカー選手からの引退は表明していない。いくつからのクラブから関心を示されており、選択肢を考慮している段階のようだ。新天地はスコットランドのセルティックが有力候補とみられている。
チェルシーでは717試合に出場し67ゴールを記録。19個のタイトル獲得に貢献した。
昨夏、イングランド2部アストンビラに加入すると、すぐにキャプテンに就任。昇格プレーオフ決勝でフラムに敗れ、1部昇格は逃したがその実力は錆び付いていないことを証明した。
昇格プレーオフ敗退後、契約延長はせずにアストン・ビラ退団を決定。元チームメイトであるフランク・ランパード率いるダービー・カウンティへの加入が噂されたが実現せず。
37歳となりキャリアも最終盤。偉大なキャプテンがどのクラブを選択するのか注目だ。
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