大会:J1リーグ
カード:サンフレッチェ広島対川崎フロンターレ
スコア:1-2
サンフレッチェ広島担当医:高橋羽紋
川崎フロンターレ担当医:菊池大将(@yukkenokonoko)
【分析内容】
・マン・オブ・ザ・マッチ(MOTM)
・ザ・ハード・ワーカー(THW)
・モースト・ディサポティング・プレーヤー(MDP)
・両チーム監督
・主審
広島MOTM(マン・オブ・ザ・マッチ):対象者なし
広島THW(ザ・ハード・ワーカー):佐々木翔
逆サイドまで移動する柏のエリアを上手くカバー。クロスに対する競り合いでも勝利し、中央のエリアを連動して締め続けた。
広島MDP(モースト・ディサポインティング・プレーヤー):千葉和彦
前半終了間際のCKで車屋のマークを外した場面は失点に繋がってもおかしくなかった。左サイドのカバーが遅れ同点弾を許すと、不運な判定だがハンドでPKを献上。
川崎MOTM(マン・オブ・ザ・マッチ):小林悠
勝ち点3が意地でも欲しい試合で、2ゴールと結果を残した。相手の目先をずらしながら、DFのマークを外す動きは流石。ボールを持てない時間帯でも、効果的なポジショニングと前線からの守備は見事だった。
川崎THW(ザ・ハード・ワーカー):家長昭博
試合を通して、自身の個人技から局面を打開。全体として頭を使いながらプレーする必要がある中で、バランスを崩さずにポジションを入れ替え、ドリブルで仕掛けるタイミングを見出す能力と、それを可能にする身体能力はハイレベル。
川崎MDP(モースト・ディサポインティング・プレーヤー):阿部浩之
この試合は自身の持つ能力を発揮するまでに時間を要した。試合展開の中で消える時間が多く、無駄なポジショニングも目立ち、広島に優位性を持たれる1つの要因となった。
広島監督:城福浩
6ポイントゲームの首位攻防戦に敗北。前半は用意した戦術が機能した。流動的な動きを見せる川崎攻撃陣に対して、最も危険な中央のエリアを重点的にカバー。両サイドバックを中央に絞らせることで阿部、家長、中村憲剛に自由を与えなかった。
しかし、後半に入ると川崎の鬼木達監督が、サイドから守備の穴を突く。エウシーニョに対してマンマーク気味についていた柏は、前半からややマークを外す傾向があった。これを鬼木監督は見逃さなかった。城福監督は失点直後に柏に代えて吉野を投入。守備の方法を変更したことから分かる通り、後半の川崎の狙いに対して、守備の変化が遅れてしまったことが同点弾を許すことに繋がってしまった。試合を分けたポイントだろう。
川崎監督:鬼木達
前半は中央のエリに柏や両サイドバックが絞ってくることで、中村憲剛や阿部浩之を中心にプレーを制限され、ボールをロスト直後の局所的なプレッシングも中に絞った柏などをとらえきれずに裏返されるシーンが目立った。
しかし、後半からは徐々に修正。ボランチがスライドした際に逆サイドのディフェンスへの入りが少し遅れるところを突いて、先制点を奪取。柏がエウシーニョのマークを外し気味だったことも大きい。青山などが前に出てディフェンスする際に、最終ラインの構造的な弱点を突けるのも川崎ぐらいだろう。広島が吉野を投入し、守備のオーガナイズを変える前に攻略できたことが勝因か。
主審:福島孝一郎
主審の判定により、両チームの選手がフラストレーションを溜める時間帯があった。副審の判定が遅いことも影響しているだろう。試合終了間際にパトリックが倒された場面は、TV中継の映像で確認する限りファウルではないだろう。エリア内で腕かかったように見えたシーンもファウルではなかった。
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