プレミアリーグ マンチェスター・ユナイテッド

マンU、結局CB補強できず…モウリーニョ監督は「ミラクルは起きない」

 マンチェスター・ユナイテッドのジョゼ・モウリーニョ監督が今夏の移籍市場で思うような補強ができず、厳しい体制で新シーズンを迎えることが分かった。9日、英紙『デイリーメール』が伝えている。

 CBの補強を目指し、トッテナムのベルギー代表DFトビー・アルデルベイレルトやレスター・シティのイングランド代表DFハリー・マグワイア、バイエルン・ミュンヘンのドイツ代表DFジェローム・ボアテング、バルセロナからエバートンへ移籍したコロンビア代表DFジェリー・ミナ、アトレティコ・マドリーのウルグアイ代表DFディエゴ・ゴディンの獲得に動くとされていた。補強に失敗したモウリーニョ監督は日本時間の11日行われるプレミアリーグ開幕戦でレスター・シティーと対戦。この一戦を前に行われた記者会見でチームが状況など語った。

 まずモウリーニョ監督は「ミラクルは起きない。少なくとも私にとっては時間がきたのと同じで、移籍市場については考えない。マーケットは閉まる。私は、今チームにいる選手たちで開幕からの数試合を戦うために集中しないといけない」と補強の失敗を受け入れ、リーグ戦を戦うことを明言した。

 また選手のコンディションについては「プレシーズンに参加できた選手たちはコンディションが整っている。例えば、アレクシス(サンチェス)は多くの試合でプレーし、戦う準備ができている。しかし、W杯の準決勝や決勝を戦い、6日に戻ってきたばかりの選手たちは正直コンディションが整っていない。それに何人かの故障者も出ている。(ネマニャ)マティッチがW杯後に手術が必要になるとは予期していなかった。それに(ディオゴ)ダロットも状態が回復するまでに2カ月程度を要する」と厳しい状況であることを認めた。

 さらに主将のアントニオ・バレンシアやマルコス・ロホ、アンデル・エレーラ、セルヒオ・ロメロも10日の開幕戦には間に合わないと明かしたモウリーニョ監督は、「今は深刻な状態だ。もうフレンドリーマッチでもないし、準備期間でもない。これからは勝ち点が重要だ。困難な状況の中でも勝ち点を取るために全力を尽くさなければならない。明日の開幕戦は勝利のために戦う必要がある」とコメントした。