大会:ロシアワールドカップ
カード:フランス対ベルギー
スコア:1-0
ベルギー担当医:ペペ土屋( @PPDOLPHINS )
フランス担当医:菊池大将(@yukkenokonoko)
【分析内容】
・マン・オブ・ザ・マッチ(MOTM)
・ザ・ハード・ワーカー(THW)
・モースト・ディサポティング・プレーヤー(MDP)
・両チーム監督
・主審
フランスMOTM(マン・オブ・ザ・マッチ):サミュエル・ユムティティ
値千金の決勝弾を挙げただけでMOTMに値するだろう。ポグバが明けたスペースにしっかりと入り込み、ポジショニングのうまいフェライニの前を取った。守備面でも大きなミスもなく、持ち前の技術でビルドアップからチームを支えた。
フランスTHW(ザ・ハード・ワーカー):ブレーズ・マテュイディ
試合を通して自身の役割を完遂。カンテやリュカとスムーズにマークを受け渡し、ベルギーに攻撃のスキを与えなかった。攻撃面でも左のハーフスーペースを有効に使い、ベルギーに対して脅威であり続けた。
フランスMDP(モースト・ディサポインティング・プレーヤー):対象者なし
ベルギーMOTM(マン・オブ・ザ・マッチ):エデン・アザール
試合をこなすごとに上がるドリブルの切れと精度は、この試合で驚くべきレベルに達していた。ここまでメッシさえもものともしなかったカンテさえもきりきり舞いにさせ、2,3人をはがす場面も少なくなかった。足りなかったのはチームの勝利だけだった。
ベルギーTHW(ザ・ハード・ワーカー):ティボー・クルトゥワ
好セーブを見せるも1失点に泣く。失点自体は彼の責任ではない。落ち着いたボールさばきと正確なポジショニングでゴールを守った。終盤にはビッグセーブを連発。
ベルギーMDP(モースト・ディサポインティング・プレーヤー):ムサ・デンベレ
珍しくボールロストが多く、彼のところからショートカウンターを受ける場面も。彼の出来があまりよくなかったことはベルギーの好守両面に影響が出た。
フランス監督:ディディエ・デシャン
中盤で数的優位を作ってきたベルギーに対して、しっかりとジルー、グリーズマンがデンベレやビツェルにプレッシャーをかけて、ビルドアップから妨害。中央でアザールやデ・ブライネが守備組織を壊しにかかるものの、カンテがしっかりと対応し陣形を維持させた。攻撃面ではムバッペを中心にフェルトンゲンの裏のスペースを突いてチャンスを演出。その後もシャドリの裏のスペースなどベルギーの弱点をしっかりと攻め続け、獲得したCKで先制点を奪取。以降は最終ラインをほぼ6枚にして守り切った。フェライニにつかれたポグバを逆にフェライニのマーカーにするなど、戦術的な柔軟性も見せ、盤石の勝利。優勝候補筆頭といったところか。
ベルギー監督:ロベルト・マルティネス
準々決勝のブラジル戦から選手の配置とシステムをマイナーチェンジしてきたマルティネス監督。中盤を逆三角形にしてフランスとマッチアップする形にし、ポグバにはフェライニをマンツーマンで付けた。攻撃の狙いは主に右からのクロスボールと、アザールの仕掛け。3-4-2-1でビルドアップし、シャドリに高い位置をとらせる。守備になると4-3-3でフランスの攻撃陣にスペースを与えない、可変システムを採用した。フランス側に対応された後の動きが少し遅かったことは気になるが、チャンス自体は作れていたため、フランスをほめるべきかもしれない。
主審:アンドレス・クンハ
後半にアザールが敵陣ゴール前で倒されたシーンは笛を吹くべきだったが、それ以外ではあまり目立ったミスもなく、プレッシャーのかかる試合で十分なレフェリングだったと言えるだろう。
コメントランキング