
著者:マリオ・カワタ
日本代表が激闘の末に敗れたベルギー代表戦から2日後の4日、イタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』は2014年W杯で日本代表監督を率いたアルベルト・ザッケローニ氏のインタビューを掲載した。「ザック」の愛称で親しまれたイタリア人指揮官はそこで、教え子たちの戦いぶりと日本文化への誇り、そして日本サッカーに欠けているものを語っている。
「今回のW杯での日本代表を振り返って一番に思い浮かぶ言葉は『誇り』だ。彼らを指導したことは私にとって大きな誇りだよ。何人かの例外はいるが、ロシアでプレーした選手たちのほぼ全員を指導したんだ」
ザッケローニ氏の言うとおり、ベルギー戦に先発した11人のうち2014年までの代表監督時代に招集していないのは昌子源だけ。それだけにその言葉には自身が率いたW杯から4年の時を経て輝きを放った教え子たちへの想いが溢れるが、彼が誇りに感じているのは選手たちや日本サッカーだけではない。
「彼らのユニークさ、そしてインターネット上で大きな注目を集めているベルギーに敗れた後のゴミひとつないロッカールームの写真を誇りに思っている。あれを見れば、サッカーに限らず私が誇りを感じる理由が分かるだろう。たくさんの驚きのコメントを読んだが、日本人を知る人なら意外には思わなかったはずだ。実際、私には驚きではなかったよ!」
既に多くの読者が目にしたのではないかと思うが、ザッケローニ氏が指す写真とはベルギー戦後にきれいに清掃されロシア語で「ありがとう」というメモが残された、日本代表のロッカールームを写したものだ。オンライン上で拡散されたその写真は各国のメディアにも取り上げられ、驚きを持って伝えられた。海外ではスタンドの観客も含めてゴミが散らかったままの状態で去り、後片付けを全て清掃員に任せることは普通だからだ。日本で4年を過ごしたザッケローニ氏は、イタリア人にその裏側を明かしている。
「試合後の日本のロッカールームで何が起きるか教えてあげよう。最初の選手がユニフォームを脱ぎ、たたんで床に置く。そして他の選手も同じようにして、最後にはユニフォーム、ショーツ、ソックス、下着の4つの山ができる。選手たちが服を洗濯する人に対するリスペクトを持っているから、そうなるんだ」
「こうしたことは日本で生活しないと想像するのが難しい。私たち(イタリア人)は誰かが掃除してくれると思っているから、何でもほったらかしにすることに慣れてしまっている」
「私は東洋のいろんな国に行ったが、こうしたクオリティを持っているのは間違いなく日本人だけだ。彼らはアジアの他の国とは全く違う」
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