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日本代表GS突破へのフェアプレーポイント適用に元国際主審が反発

 ブラジル人のアルナウド・ダヴィド・セザル・コエリョ元国際主審はグループステージ終了時点で複数チームの勝ち点、得失点差が同じである場合、フェアプレーポイントで順位付けを行うという国際サッカー連盟(FIFA)の現行の規定に不満を感じているようだ。

 グループHでは最終戦で日本がポーランドに0-1で敗れ、かつコロンビアがセネガルに1-0で勝利したことにより、日本とセネガルが勝ち点、得失点差でともに並んだため、イエローカードやレッドカードの枚数によりポイント換算される「フェアプレーポイント」により日本が決勝トーナメント進出を決めている。

 また日本代表がポーランド戦の試合終了間際に上記の規則適用を見越し、あえて最終ライン付近でのパス回しに徹したことについては、海外メディアを中心に批判の声が上がるとともに、ルールの改定を促す意見も出ている。

 W杯の舞台で初めてとなる「フェアプレーポイント」の適用について、かつて1982年のスペイン大会・決勝で主審を務めたアルナウド・ダヴィド・セザル・コエリョもこの規則へ反対する姿勢を鮮明にするとともに、フェアプレーポイントよりもコーナーキックの本数で順位付けした方が良いとの見解を示しているようだ。

 日本国内でも“談合サッカー”と揶揄する表現が飛び交うなど、この事象は世界中に衝撃をもたらしている。果たしてFIFAは今後、どのような対応をとるのだろうか。