リオネル・メッシ(左)とセスク・ファブレガス(右) 写真提供:Getty Images
こうした逸話に彩られた少年時代をメッシと共に過ごしたファブレガスが、彼の大ファンなのは自然なことかもしれない。現在はチェルシーでプレーする司令塔は「W杯の優勝に関わらず、僕にとってはレオは歴史上最高の選手だよ」と断言している。
「マラドーナは飛び抜けた選手で素晴らしい業績を残したけど、常に最高峰のレベルで12年や13年プレーしたわけじゃない」
現在メッシと双璧をなすクリスティアーノ・ロナウドも、選手としての完成度では及ばないという。「その才能、それに選手としての完成度という点では、レオは史上最高の得点者、史上最高のパサーで、両足でも頭でも得点できてドリブルで4人を抜き去ることもできる」
バルセロナでのメッシの偉大さは誰もが認めるところだが、今大会のアルゼンチンでは機能不全のチームの中で未だに輝きを放つことができていない。ファブレガスはエクアドルを相手にハットトリックを決めて母国を本大会出場に導いた予選での活躍に触れながらも、W杯本大会では彼一人の力でチームを成功に導くことは不可能だとしている。
「昔なら可能だったかもしれないけど、今は選手も監督も戦術的に優れている。チームメートも100%の力を発揮する必要があるし、ロシアでのレオには助けが必要だよ」
それでもクロアチア戦の前に、「僕はメッシが今大会で何か特別なことをやってのけると信じて疑わない」と語ったファブレガス。果たしてその予言は的中するのか、残された時間は少ない。
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