今大会では開催国ロシアがここまで2試合で8得点と大方の予想を覆す快進撃を続けており、早くもベスト16入りを決めている。そこで今回は過去のW杯における開催国の戦績を1986年から一挙に振り返る。
1986年:メキシコ
成績:ベスト8
グループステージを首位で通過したメキシコはベスト16でブルガリアを下し準々決勝へ駒を進め、その準々決勝では西ドイツ相手にスコアレスのまま決着がつかずPK戦に突入。結局1-4で敗れ、惜しくもベスト4入りとはならなかった。
1990年:イタリア
成績:3位
イタリアにとって2度目となる母国開催では、ラウンド戦でウルグアイとアイルランドを下して準決勝に勝ち上がったものの、その準決勝では強豪アルゼンチンとPK戦の末に涙を飲む結果となった。
1994年:アメリカ
成績:ベスト16
アメリカはグループステージでルーマニア、スイスの後塵を拝す形で3位となるも各組3位チームによるプレーオフで4位以内に入り、ラウンド進出を果たす。しかしベスト16では強豪ブラジル相手に1-0と敗れ大会を後にした。
1998年:フランス
成績:優勝
ここ直近のW杯で最も成功を収めた開催国である。準々決勝でイタリアとのPK戦までもつれ込む激闘を制すと、決勝ではブラジル相手にジネディーヌ・ジダンが2得点を挙げる活躍もあり3-0で快勝、見事初優勝を飾っている。
2002年:日本・韓国
成績:ベスト16(日本)、4位(韓国)
アジア圏において記念すべき初開催となった2002年は、日本がベルギー、ロシア、チュニジアと同組で勝ち点7を獲得しラウンド進出を果たす快挙を成し遂げるとともに、韓国もイタリアやスペインなど欧州の強豪国を次々と破り準決勝まで駒を進めた。ただ大会後に韓国が審判の買収を行っていたことが発覚し、汚点を残すこととなってしまった。
2006年:ドイツ
成績:3位
2002年日韓大会のファイナリストであるドイツはグループステージを3戦3勝と無類の強さを発揮するも、準決勝でのイタリア戦では0-0で迎えた延長後半終了間際に立て続けに2点を奪われ、優勝への道は再び閉ざされた。
2010年:南アフリカ
成績:グループステージ敗退
史上初のアフリカ大陸での開催という節目の大会だったにも関わらず、南アフリカは初戦でメキシコ相手にドロー、そして第2戦でウルグアイに3失点の惨敗を喫し、グループステージ敗退が決定。それでも最終戦のフランス戦では意地を見せ、2-1で勝利を飾っている。
2014年:ブラジル
成績:4位
近年の中では一番成功を収めたメンバー構成となっていたブラジル代表だったが、準決勝ではFWネイマールやDFチアゴ・シウバを欠いたこともありドイツに1-7とまさかの惨敗を喫してしまった。またブラジル国民の間ではこの惨敗劇が「ミネイロンの悲劇」として後世に語り継がれている。
2018年:ロシア
成績:グループステージ2戦2勝(6月21日現在)
ウルグアイ、サウジアラビア、エジプトと同組に入ったロシアは、開幕戦でサウジアラビア相手に大量5得点による圧勝劇を飾ると、第2戦のサラー擁するエジプト相手にも3度ネットを揺らし決勝トーナメント進出を早くも果たしている。
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