日本代表が歴史的な勝利を挙げ、最高のスタートを切ったW杯初戦のコロンビア戦。この試合から見えてきた5つのポイントを振り返ってみよう。
文:チェーザレ・ポレンギ
西野監督の好采配と幸運
西野監督は試合に向けて、勝利に値するいい準備をした。そして、彼はラッキーな男だ。全てがうまく行き、日本はわずか数分でPKと数的優位を得ることに成功した。ぺケルマンは交代策に失敗し、シーズンを通して決定的な存在になれることを示していたクアドラードを下げてしまった。さらにコンディションが万全でないハメス・ロドリゲスを投入したことで、コロンビアは実質的に9人でプレーすることになった。
大人になった香川
香川真司は精神的に成長した。2015年アジアカップでの彼はUAE戦でPKを蹴りたがらず、PK戦がサドンデスに突入した後にキッカーを務めて失敗、日本は敗退している。しかし昨日の香川は恐れていなかった。PKをきっちりと決めてトッププレーヤーらしく喜びを表現し、その後も自信を持ってプレーしていた。
頼りになるベテランたち
長友、吉田、長谷部、それに乾といった日本のベテラン選手たちは、ヨーロッパでの長年の経験が彼らを世界レベルの選手に成長させたことを証明した。試合を通して彼らの落ち着きは日本の成功の鍵となり、今後に向けての希望をもたらすものだった。
日本メディアの未熟さ
日本のマスメディアはいまだにサッカーを軽い娯楽として扱っている。例えば昨日のハーフタイムにNHKは試合の分析や解説ではなく、ロックバンドSuchmosによるW杯テーマソングのパフォーマンスを放送していた。これは驚くべきことで、今後の数週間もカジュアルなファンを喜ばせるために安っぽい演出が続くだろう。少なくとも選手たちはサッカーに集中できることを願うばかりだ。
サポーターが見せた日本のサッカー文化
対照的にロシアに足を運んだサポーターは、日本にも誇るべきサッカー文化があることを示した。有名な試合後の「スタジアム掃除」の輪は広がっており、試合に負けたコロンビアのサポーターもモルドビアアリーナの清掃を手伝っただけでなく、そのニュースはオンライン上で広く伝えられている。なんとセネガルとポーランドのサポーターも、試合後に同様の活動を行ったという。
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