ロシアワールドカップ、グループFドイツ対メキシコ。1-0でメキシコが勝利したこの試合で決勝点を挙げたイルビング・ロサノ。大会前からブレイク必須と言われてきたが、この試合でその可能性を大きく広げた。今回はメキシコが世界に誇る新星をご紹介する。
オランダで本領発揮
1995年生まれの若者はパチューカでCONCAFチャンピオンズリーグ2017(北中米カリブ海クラブによる大陸選手権)を戦った後にPSVアイントホーフェンに加入した。初年度にファーストチョイスに選ばれると29試合に出場し、チームのエールディビジ優勝に大きく貢献した。
プレーの幅
彼はクラブで4-2-3-1のLMF、代表チームでは4-3-3のLWGでプレーすることができるが、ストライカーの背後であればどこでもプレーすることができる。ロサノはラヒーム・スターリング以上のドリブル成功率を誇り、ドイツ戦のようにカットインしてゴールに襲い掛かる。2017/2018シーズンは12ゴールを記録している。
プレースタイル
チャッキー(ロサノの愛称)は好機とみれば中央にカットインすることを好む。低身長ながら多様なフィニッシュの形を持っており、スピードとボディバランスはウィングの位置で相手に強大な脅威となる。
高いポテンシャル
2017/2018シーズンに17ゴールを記録したロサノは1ゴール当たり3.4本のシュートしか必要としない。また、シーズンを通して8アシストを記録し1試合平均2.6本のキーパスを記録するなどパサーとしてのポテンシャルも高い。1試合平均で2.1回ドリブルを成功させている。(成功率57%)
フィニッシュの多様性
ロサノは右足、左足を問わずゴールを奪える選手でヘディングやロングシュートと言った武器も持っている。今シーズンは全シュートの内58%をゴールに変えている。
メキシコ代表
彼はナショナルチームで、約1年間スターティングメンバーとしてプレーしてきている。W杯予選では8試合の出場にとどまったものの、4ゴール3アシストの活躍でメキシコ代表のトップスコアラーとなった。
メキシコの未来を背負う
ドイツ戦での活躍は、ハビエル・エルナンデス、ジョバニ・ドス・サントス、カルロス・ベラといった実力者たちではなく、ロサノがメキシコ代表の中心選手ということを印象付けただろう。W杯中やW杯後にビッグクラブが彼に関心を寄せることは間違いないだろう。
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