
W杯初出場時には海外でプレーする選手が一人もいなかった日本代表も、今や海外組が多数派となった。果たしてロシアW杯に出場する各チームはどのような状況なのか、自国以外でプレーする選手の割合を紹介しよう。

外国でプレーする選手:0%
チーム:イングランド
イングランド代表には外国でプレーする選手は一人もいない。23人全員がトッテナム・ホットスパー、リバプールやマンチェスター・ユナイテッドといったプレミアリーグのチームに所属している。

外国でプレーする選手:1~10%
チーム:ロシア(8.7%)
ロシア代表23人のうち外国でプレーするのは、スペインのビジャレアル所属のデニス・チェリシェフとベルギーのクラブ・ブルッヘ所属のウラジミール・ガブロフの2人だけ。

外国でプレーする選手:11~30%
チーム:サウジアラビア(13%)、スペイン(26%)
スペインは欧州王者レアル・マドリードの6人を筆頭に、今回もリーガでプレーする選手と主体としたチーム編成でW杯に挑む。

外国でプレーする選手:31~50%
チーム:ドイツ(34%)、韓国(47.4%)
外国でプレーする優秀な選手も多いドイツだが、ヨアヒム・レーブ監督のチームは今もブンデスリーガ所属選手が多数派だ。ユリアン・ブラント(レバークーゼン)はプレミアリーグでプレーするレロイ・サネ(マンチェスター・シティ)より優先される形でメンバー入りしている。

外国でプレーする選手:51~70%
チーム:メキシコ(60%)、イラン(60.9%)、日本(65.2%)、エジプト(65.2%)、フランス(69.9%)
エジプト代表で最も有名なのはモハメド・サラーだが、プレミアリーグでプレーするアハメド・ヘガジー(ウェスト・ブロムウィッチ)など実はチームの過半数が国外でプレーしている。

外国でプレーする選手:71~80%
チーム:ポルトガル(73.9%)、チュニジア(73.9%)コスタリカ(73.9%)、ペルー(78.3%)
チュニジア代表には実に興味深い国外組の選手が揃う。守備の要メディ・ベナティアがセリエAのユベントスでプレーする一方、8人の選手がフランスのリーグ1に所属している。またキャプテンのアイマン・マスルーティを含む5選手が、サウジアラビアでプレーしている。

外国でプレーする選手:81~90%
チーム:アルゼンチン(82.6%)、ポーランド(82.6%)、ブラジル(87%)、セルビア(87%)、デンマーク(87%)コロンビア(87%)、オーストラリア(87%)、パナマ(87%)
この割合に当てはまるチームが最も多く、優勝候補のブラジルとアルゼンチンを含む8ヶ国が81~90%の国外組の選手を抱えている。両国は国内リーグも盛んだが、絶え間なく生み出される優秀な選手たちの多くはヨーロッパを中心に世界中で活躍している。

外国でプレーする選手:91~94%
チーム:ウルグアイ(91.3%)、クロアチア(91.3%)、モロッコ(91.3%)、アイスランド(91.3%)
育成年代の多くの優れた選手を国外に送り出し経験を積ませているアイスランド代表が、91.3%という非常に多くの国外でプレーする選手を抱えているのは驚きではない。しかし国内のヴァルルでプレーする経験豊富なDFビルキル・マール・サエバルソンが現在もチームに残っているのは、やや意外だ。

外国でプレーする選手:95~99%
チーム:ベルギー(95.7%)、スイス(95.7%)、ナイジェリア(95.7%)
ベルギーの選手層の厚さは驚異的であり、特にプレミアリーグでプレーしている選手が目立つ。23人のメンバーのうち11人がイングランドを拠点としている。

外国でプレーする選手:100%
チーム:スウェーデン、セネガル
国内リーグもそれなりのレベルを誇るスウェーデンだが、今回のW杯では国外で活動する23人の選手を選出した。イングランドやフランス、イタリアでプレーする選手たちが攻撃を牽引するセネガルも国内組はゼロとなっている。
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