ワールドカップ 代表チーム

パフォーマンスよりネームバリューを優先し、最強メンバーを選ばなかった日本代表

大迫勇也

大迫勇也 写真提供:Getty Images

フォワード

 ここも複雑なポジションだ。今季ヨーロッパで最多の得点を決めた日本人ストライカーは久保裕也だが、もちろん招集されなかった。彼はワイドのポジションで起用されてきたが(ハリルホジッチ体制では本田のポジションを奪った)、西野監督は日本の永遠の課題である決定力の向上にあまり熱心ではないように見える。メンバー入りしたセンターフォワードの3人は、絶好調とは言えない。最近レギュラーを務めてきた大迫勇也のゴールを背にしてのボールキープ、組織的プレーへの貢献は大きな武器だ。しかし得点力の低さは問題であり、ゴール前でより決定的な存在になる必要がある。岡崎慎司は日本代表歴代3位となる112試合50得点のペースを保てていれば文句なしのレギュラーだが、現時点での調子は3人の中で最も悪い。武藤嘉紀はこの中で今季最多のゴールを決めているものの、代表チームでは地位を確立できておらず、ガーナ戦でチャンスを逃したこともプラスにはならない。

全ては選手たち次第

 危機に瀕する日本代表は、考えられる最強メンバーの一部を欠いてロシアに向かう。自信を持てる理由は少なく、グループステージで恥をかかないことが現実的な目標になる。私たちにできるのは、プレッシャーと2014年の非現実的な期待から解放された選手たちが、フィールドで全てを捧げてサプライズを見せてくれるのを願うことだけだ。個人の才能という点では日本はコロンビア、セネガル、ポーランドに大きく劣っているわけではない。あとは選手たち次第だ。

著者:チアゴ・ボンテンポ

1985年生まれのブラジル人ジャーナリスト。サンパウロ在住。幼少期よりスポーツとりわけサッカーを愛する。大学時代にジャーナリズムを専攻し2011年よりブラジル『Globo Esporte』で日本サッカーを担当している。ブラジルのボタフォゴ、アーセナル、そして日本代表の熱烈なサポーターである。将来の夢は日本語を流暢に扱うこと、富士山登頂、Jリーグスタジアムを巡ること。

Twitter: @GunnerTNB

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