決勝トーナメントも決勝戦が近づいている。すでにリバプールは欧州最高峰への最後の切符を掴んだ。涙をのんだ者、歓喜の涙を流した者、そのどちらもが世界最高峰の舞台に相応しい戦いを見せ、観客(サポーター)を熱狂の渦に巻き込み、楽しませてくれる。今回は、これまでのCL史の中で起きた奇跡の逆転劇をご紹介する。
マンチェスター・ユナイテッド対バイエルン・ミュンヘン
大会:UEFAチャンピオンズリーグ決勝
日付:1999年5月26日
結果:2-1
前半6分に直接FKにより先制されたマンチェスター・ユナイテッドは、バイエルン・ミュンヘンの堅い守備を崩せずにいた。優勝トロフィーにもバイエルンのリボンが巻かれ、ユナイテッドはもう終わったと誰もが思っていた。しかし、後半のアディショナルタイムにベッカムのコーナーキックから2ゴールを奪い、バイエルン・ミュンヘンに逆転勝ち。プレミアリーグ、FAカップとあわせて3冠を達成した。
デポルティーボ・ラ・コルーニャ対ミラン
大会:UEFAチャンピオンズリーグ準々決勝・2ndレグ
日付:2004年4月7日
結果:4-0(2試合合計:5-4)
ミランは1stレグを1-4で勝利していたこともあり、誰もがミランの準決勝進出が間違いないと思っていた。しかし、デポルティーボはキックオフ直後から猛攻を仕掛け、前半だけでアウェイゴール差でミランを上回った。そして、前半の勢いそのままにダメ押しとなる4点目を決め、3点差をひっくり返して大逆転勝利。クラブ史上初となる準決勝進出を果たした。
ミラン対リバプール
大会:UEFAチャンピオンズリーグ決勝
日付:2005年5月25日
結果:3-3(PK 2-3)
このシーズンのリーグ戦で低迷していたリヴァプールは強豪を接戦で倒し苦しみながらも勝ち抜けてきた。それに対してミランは、強豪相手に安定した勝ち方で勝ち上がってきていたこともあって、前評判はミラン有利と見られていた。その前評判通り、ミランが開始早々に先制し前半だけで3点をリード。しかし、後半にリヴァプールが猛追して3点差を追いつくと、PK戦の末に逆転勝利を収めた。
リバプール対ボルシア・ドルトムント
大会:UEFAヨーロッパリーグ準々決勝2ndレグ
日付:2016年4月14日
結果:4-3(2試合合計:5-4)
CLの舞台ではないが、これも欧州の舞台で欠かせない試合なのでご紹介する。1stレグは1-1と引き分けていたリバプール対ドルトムント。日本代表MF香川真司も先発出場していた2ndレグは、超劇的なシーソーゲームとなった。3-3で迎えた後半アディショナルタイム1分、ついにリヴァプールが逆転する。FKをつなぎ、エリア右に進入すると、ジェイムズ・ミルナーが上げたクロスにデヤン・ロブレンが頭で合わせ、ゴールネットを揺らした。直後に試合はタイムアップ。リヴァプールが4-3でドルトムントを下し、2試合合計5-4となり準々決勝突破を決めた。
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