代表チーム 日本代表

西野監督、ハリルスタイル継承も“日本のスタイル”取り入れる

 12日行われた記者会見に登壇した西野朗日本代表監督。

 ハリル監督が構築しようとしていた「縦に速いサッカー」は引き継いでいくのか、と聞かれた際「日本に足りなかった部分だと思う」と語り、こう続けた。

「各カテゴリーの代表が世界に行って世界基準を知ったうえで、少なからずそういうものが足りないうえで、次のステージに進めなかったという部分で、言葉では『デュエル』『縦』という単純なものでしたが、非常に高度なものでした。それを選手たちに強く要求していた。それは間違いなく日本のサッカーにとって必要なことであるとは思います。間違いなく必要なことは継続して取り入れていきたいと思います」

 しかしそのうえで「日本にあったサッカー」も取り入れるべきだとし、そのサッカーとは「技術力」「規律や組織的な結束」「化学反応」をもとに戦うものだと説明した。

「日本化した日本のフットボールというものはありますし、構築してきた、技術力を最大限に活かしたり、規律や組織的なところで結束して戦っていく強さ、化学反応を起こしたうえで戦える強さ、そういうものをベースにしたうえでそうしたもの(ハリルホジッチ監督がやっていたもの)を構築していく必要があると思います」

 また、メンバー選考に関連して長年日本代表を支えてきた、本田圭佑、香川真司、岡崎慎司といった選手たちの処遇について聞かれると「経験ある選手がキャンプに招集されないとか、試合に出られないとかいうのは、コンディションを考えなければいけない」と語り、ハリルホジッチ監督が重視したコンディション面の重要性を強調した。

「最高の化学反応が出る状況をスタッフと総力を結集したうえで、メンバーを先行していきたいと思います」