現地時間10日に行われた、チャンピオンズリーグ準々決勝のバルセロナ対ローマの2ndは3-0でローマが勝利を収めた。この結果、合計スコアで4-4と並んだものの、1stレグでアウェーゴールを奪っていたローマがアウェーゴール差で劇的な準決勝進出を決めた。突破はほぼ間違いないだろうと見られていたバルセロナが敗退してしまった10つの原因を、12日スペイン『マルカ』が報じた。
1. ネイマールの移籍
チームの中心的存在であったネイマールがクラブを退団することは誰も想像していなかた。カウンター攻撃の際、同選手の不在を露呈してしまった。
2. 夏の移籍市場での補強失敗
バルセロナは、ネイマールが退団した後に後釜探しに奔走した。ただ、No.1ターゲットであったマルコ・ベッラッティやアンヘル・ディ・マリア、フィリペ・コウチーニョを連れてくることはできなかった。これが、チームの厚みとクオリティの不足を生み出す原因となった。
3.冬の移籍市場での誤った補強
夏の失敗を冬で挽回することはできていなかった。既にCLに出場していたために同コンペティションでは起用できないコウチーニョ、欧州でのプレー経験がないジェリー・ミナを獲得した。合わせて1億3100万ユーロ(約173億円)も投じたが、CLでは全く役に立たない補強だった。
4. 監督は選手を休ませなかった
リーガ・エスパニョーラでの優勝はほぼ確実なものになっているのにも関わらず、ほとんど選手を休ませていなかった。エルネスト・バルベルデ監督は、国内の格下相手でもローテーションを採用しなかった。
5. メッシに対するサポート不足
メッシはここまで素晴らしいシーズンを送っているが、2ndレグでは輝けなかった。ルイス・スアレスも力を十分に発揮することはできていなかった。
6. チーム力の向上に繋がらなかった補強
3億2000万ユーロ(約423億円)もの資金を投じて補強したものの、新戦力はここまでチームにあまり貢献できていない。コウチーニョはCLでプレーできないし、ウスマン・デンベレは怪我でシーズンを棒に振ったし、パウリーニョは3ヶ月程度でハイパフォーマンスは維持できなかったし、ネルソン・セメド、ジェリー・ミナはベンチを温め続けている。ジェラール・デウロフェウも、ワトフォードへ去る前までは同じ状況だった。
7. 監督は控えの選手をほとんど信頼していなかった
バルベルデ監督はリスクを冒さず、保守的にシーズンを送っていた。セルヒオ・ブスケツやイバン・ラキティッチ、アンドレス・イニエスタ、ジョルディ・アルバといった選手の自信を取り戻す事には成功したものの、控えのメンバーの中に彼らの代役を見つける事が出来ていなかった。
8. 選手は同じミスを繰り返していた
ローマで起こったことに似たような事が実は昨季の対ユベントス戦と対パリ・サンジェルマン戦のアウェー戦で起こっていた。にも関わらず、4-1という1stレグのアドバンテージを過信してしまっていた。
9. 予期せぬスランプ
サミュエル・ユムティティやパウリーニョのパフォーマンスは、シーズン序盤は非常に良かったものの、最近は心配しなければならない状態になっている。
10. 自己批判の不足
メッシの好調さやリーガで首位に立っている事がチームの欠点を補っていた。最近になって少しづつ疲労が見え始めていたのにも関わらず、監督はなにも手を打たなかった。先日のセビージャ戦で、メッシなしではやっていけない事を露呈していた。更に監督はローマ戦でチームがミスを犯した時も称賛していた。
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