日本時間12日に行われたチャンピオンズリーグ準々決勝2ndレグ、バイエルン・ミュンヘン対セビージャ
今回は試合におけるマン・オブ・ザ・マッチ(MOTM)、ザ・ハード・ワーカー(THW)、モースト・ディサポインティング・プレーヤー(MDP)を選出し、監督と主審についての分析、評価をする。
バイエルンMOTM(マン・オブ・ザ・マッチ):ヨシュア・キミッヒ
ビルドアップ時から、カウンター、時間をかけての攻撃、そのすべてでロッベンをサポートしつつ、多くのチャンスを供給。両氏から質の高いクロスで好機を演出した。守備面でも2回のタックルを成功させるなど、集中力の高さを見せた。
バイエルンTHW(ザ・ハード・ワーカー):アリエン
・ロッベン
試合終盤までカウンターなどで自慢の脚力とドリブルを披露。カットインからのシュートという自慢のパターンこそなかったが相手が引いた際でもキミッヒやハメス、ミュラーなどと連携し攻撃面に貢献した。
バイエルンMDP(モースト・ディサポインティング・プレーヤー):ハビ・マルティネス
総じて悪かったとは言えないが、前半に起こした2つの失点につながりかねないロストは頂けない。ハイスタンダートだからこそ、普段よりも質が落ちると目立ってしまう。
セビージャMOTM(マン・オブ・ザ・マッチ):ダビド・ソリア
極めて高いレベルのパフォーマンスを見せた。前半にはビッグセーブもあり、クロスボールへの対応もよかった。
セビージャTHW(ザ・ハード・ワーカー):エベル・バネガ
ボールの出どころとして攻撃を組み立てた。決定的な場面こそ作れなかったものの、中盤での存在感は大きかった。
セビージャMDP(モースト・ディサポインティング・プレーヤー):ホアキン・コレア
決定機を迎えるも決めきることができず。試合の最後にはレッドカードを提示され、精神的なムラ気も露呈した。
バイエルン監督:ユップ・ハインケス
序盤はボールに対して積極的に寄せていたが、以降はセビージャにボールを持たせる格好に。DFのロングフィードなどを起点としたカウンターは効果的だったが、得点は生まれず。後半はボールの支配率を高め、チアゴ・アルカンタラの投入でそれを安定したものにして、セビージャをシャットアウトした。
セビージャ監督:ビンツェンツォ・モンテッラ
序盤こそボールを支配し、バイエルンに効果的なプレッシャーをかけながらチャンスを作ったものの、25分あたりから徐々に主導権を握られ、そのあとはペースをつかむことができなかった。引いて構えてくるバイエルンに対して、バネガやエンゾンジがクサビのパス(中央にいる前線の選手への縦パス)を入れたり、クロスでチャンスを作ったものの決めきれなかったことが悔やまれる。後半に2点が必要な場面で前に選手を押し上げきれなかったのは、選手交代を含めたプランの未熟さが露呈した。しかしながらバイエルンを相手にここまで善戦したことは、称賛に値する。
主審:ウィリー・コラム
前半のパブロ・サラビアのシュートがジェローム・ボアテングの腕に当たったシーンは、セビージャにPKが与えられるべきだった。さらに後半バネガに提示されたイエローカードはファウルですらなかった。ボール際で激しくプレーしていた、セビージャの選手たちの印象が悪かったのは事実。しかし終盤に退場者を出すなど、試合をコントロールできていたとは言い難い。
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