3月28日に行われたアルゼンチン代表対スペイン代表の国際親善試合。リオネル・メッシ不在のアルゼンチンは6失点で大敗。今回はこの試合で見えた5つのポイントを解説する。
メッシの不在
24日に行われたイタリア戦、そして28日に行われたスペイン戦の両方でメッシの出場は無かった。期待のジオバニ・ロ・チェルソや実力者エベル・バネガなどが攻撃の中心として期待されたが、メッシの穴は非常に大きいし、埋められるわけがない。しかし、国内組であるマクシミリアーノ・メサは大きな可能性を見せた。本番での招集も大いに期待できるだろう。
4-2-3-1と4-1-2-3
ホルヘ・サンパオリ監督は2枚の守備的ミッドフィールダーを置く4-2-3-1と1枚しか置かない4-1-2-3を併用した。イタリア戦で得点が生まれたのは4-2-3-1をバネガの投入により、4-1-2-3に切り替えてからだ。5人がエリア内近くにまで進み、数的有利を作ってゴールと理想的な形だった。メッシ不在でもこの攻撃は有効だ。
DFラインの不安
スペイン相手とは言え、6失点という結果はアルゼンチンに不安をもたらした。6ゴールすべてがDFのミスによって引き起こされたものだからだ。実力者ニコラス・オタメンディを含め最終ライン4選手全員がミスを犯した。DFラインの改善、もしくはシステムの変更の必要があるだろう。
マスケラーノの起用法
マスケラーノは守備的ミッドフィールダーとしてスペイン戦に先発出場を果たした。しかし、フィルターとしての役目をほとんどできていない。DFラインが心もとないだけに、最終ラインでの起用も考えるべきだろう。そうすれば、レアンドロ・パレデスとルーカス・ビリアの2枚を同時起用できる。改善に向けて1つのオプションにはなるだろう。
ディバラとイカルディ
今回の親善試合にパウロ・ディバラとマウロ・イカルディの両選手は招集されていない。しかし、この2試合を観る限り、招集するべきだと考えるのが妥当だろう。右サイドに入ったロ・チェルソは良いプレーを見せたものの、本職ではない。彼を中央で使い、ディバラを起用するのも1つの手だろう。イカルディに関しては、FWにはいくらタイプの違う選手がいても困らない。選択肢は多いほうが良い。
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