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ワールドカップ連覇に挑むドイツ代表は23日にスペイン代表と1-1で引き分け、その4日後にはブラジル代表に0-1で敗れた。この2試合から見えてきた5つの重要なポイントを解説する。
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レギュラー陣の充実
現時点でのベストメンバーで挑んだスペイン代表戦は、互いに譲らない好試合となった。序盤に先制を許しながらもトーマス・ミュラーの鮮やかなゴールで追いつき、その後も決定機を作り出した。ダビド・デ・ヘアの好セーブがなければ、2点目を奪って勝利していた可能性も十分にあった。ヨアヒム・レーヴ監督が試合後に「両チームにとって、本当にとてもいいテストになった」と語った通り充実した内容で、前回優勝メンバーが多く残るレギュラー陣が世界最高峰のチームであることを改めて証明した。
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ノイアー不在でも不安は少ない
負傷で長期離脱しているマヌエル・ノイアーが現在も戦線復帰できておらず、ワールドカップを万全のコンディションで迎えられるかは疑問符が付く。しかしスペイン代表戦に先発したマルク=アンドレ・テア・シュテーゲンは安定したパフォーマンスを披露し、仮にノイアーが不在でもGKが不安要素にはならないことをアピールした。ブラジル代表戦に出場したケビン・トラップは素晴らしい出来という訳ではなかったが、選手層にも不安は少ない。
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ベルナーのバックアップ争いは決着つかず
スペイン代表戦でもゴールを脅かしたティモ・ベルナーはレギュラーが当確で、そのバックアップの座をサンドロ・バグナーとマリオ・ゴメスが争っている。ブラジル代表戦ではゴメスが先発したが、ゴールを脅かすシュートを放つには至らなかった。終盤に登場したバグナーの方がゴール前では危険な存在だったが、決定機を活かすことはできず。ベルナーも今回のワールドカップが初の大舞台となるだけに、本領を発揮できなければ頼りになるストライカーが不在という事にもなりかねない。
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選手層の不安
スペイン代表戦後に離脱者が続出したこともあり、ブラジル戦には大幅に選手を入れ替えて臨んだ。マルビン・プラッテンハルト、アントニオ・リュディガー、イルカイ・ギュンドアン、レロイ・サネ、レオン・ゴレツカといった選手が先発の機会を与えられたが、いずれも大きなアピールには失敗している。特にサネは期待に応えられず、今回選出されていないマルコ・ロイスやアンドレ・シュールレに復帰の可能性が残されることになった。スペイン戦ではレギュラー陣がその完成度の高さを示しただけに、バックアップとの差は気になるところだ。
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適度な危機感
ブラジル代表に敗れたことで、2016年の欧州選手権から続いていた無敗記録は22試合で途絶えた。また強豪との対戦が続いていたとはいえ、昨年11月から4試合で勝ちがないのも事実だ。ブラジル代表戦後にはクロースが「我々は一部の人が考えているほどいいチームではない」と危機感を訴えている。しかし大会前3ヶ月の時点でいくつかの課題が見つかるのは悪い事ではなく、むしろチームが適度な危機感を持つことはプラスの要素になり得る。レーブ監督が若手選手にとって「いい教訓になっただろう」と語った通り、全体的な準備が順調に進んでいることは間違いなく、現時点でもドイツ代表が有力なW杯優勝候補であることに変わりはない。
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