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ハットトリックで奇跡を起こした豊川雄太。現地記者に聞いたベルギーでの反響と評価

岡山時代の豊川雄太 写真提供:Getty Images

 また初めてヨーロッパに渡ってまだ2ヶ月の日本人選手にとっては、ピッチ内外での新たな環境への適応も当然大きなテーマになる。豊川は初歩的な英語しか話せないため、チームメートとのコミュニケーションも簡単ではないという。

「全く異なる文化であることを考えれば、彼はよく順応していると思う。コミュニケーションの問題の難しさや、寂しさは少しあるんじゃないかな。でも友人が訪ねてきているようだし、チームメートの関係も良好なように見える」

 最終節の驚異的な連続ゴールは別として、リズ氏は豊川を選手としてどのように評価しているのだろうか。まだ出場時間が少ない現時点では特徴を完全に把握することはできないとしながらも、長所と今後改善すべき点をそれぞれ挙げてくれた。

「彼はスピードがあって、たくさんのポジティブなエネルギーを持った選手だ。決して諦めることがないし、トレーニングからも彼がハードワーカーなのが分かる」

「ただベルギーとヨーロッパのサッカーはフィジカル的に厳しいので、彼はその点を改善する必要がある。それにチームを助けたい思いが強いあまりに、無駄な動きに体力を使ってしまうことがあるね」

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