ヨーロッパリーグ セリエA

ベンゲル、不振認めるもミラン戦での復調を信じる。ムヒタリアンの経験にも期待

 アーセナルはヨーロッパリーグ決勝トーナメント2回戦でミランと8日に対戦する。アーセン・ベンゲル監督はこの試合を不振が続く同クラブの復調の起爆剤にしたいと考えているようだ。アーセナル公式サイトが7日、同監督の試合前日会見を発表している。

 好調が続くミランとは対照的にアーセナルは最近の4試合で連敗が続いている。この明らかに不調はチームにとって大きなプレッシャーだ。しかし、同クラブを22年間指揮するベンゲル監督は冷静になる必要があると考えているようだ。

 同監督は復調するためには一歩一歩確実に進むべきだと考えている。そうすることによって、アーセナルがサン・シーロで自信とりもどすことができるのだ。

「私たちは達成できる目標をつくるべきなんだ。実践的で実用的になる必要がある。何が出きるかに集中し、できないことを分析するべきなんだ。悪い結果を恐れずにね」

 試合で気をつけなくてはいけないことも、いたってシンプルだ。しかし、基本は最も重要なことでもある。

「守備にきをつけ、素早いプレイをする。そして、チームプレイをすること」

 アーセナルに今冬に移籍した、アルメニア代表MFヘンリク・ムヒタリアンは昨シーズンマンチェスター・ユナイテッドでEL優勝を経験している。その経験もこれから重要な鍵になるとベンゲル監督は期待している。

「彼の助けを期待しているよ。でも今は、優勝を考える前に目の前のミラン戦に集中しなくてはいけない。先に駒を進めるためにも全力をだしきる」

 ミランのガットゥーゾ監督はベンゲル監督と比べると自分は監督としてまだまだルーキーだと語っている。ガットゥーゾ監督に先輩としてのアドバイスはあるかと聞かれた同監督は冗談交じりにこう答えた。

「彼にアドバイスをあげることはできないよ。選手としても偉大だった彼は、監督としてもよくやっている。不振が続く私が彼からのアドバイスが欲しいくらいだ」

 ミラン対アーセナルは日本時間の9日午前3時にキックオフだ。両チームが全力でぶつかりあう素晴らしい試合になることを期待したい。