トッテナム チャンピオンズリーグ

Dr.TRIBE【試合診断書】CL決勝トーナメント1回戦2ndレグ トッテナム対ユベントス

日本時間8日に行われたチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦2ndレグ トッテナム・ホットスパー対ユベントス。

今回は試合におけるマン・オブ・ザ・マッチ(MOTM)、ザ・ハードワーカー(THW)、モースト・ディサポインティング・プレーヤー(MDP)を選出し、両チームの監督とレフェリーについての分析、評価をする。

トッテナムMOTM(マン・オブ・ザ・マッチ):ソン・フンミン

終始効果的だった。アンドレア・バルザーリとのマッチアップで圧倒し、チーム唯一の得点も記録した。スピードあふれるドリブル突破と、振りの速いシュートは試合を通してユベントスを脅かし続けた。

トッテナムTHW(ザ・ハード・ワーカー):クリスティアン・エリクセン

右サイドから、中央や下がった位置でボールを触り多くのチャンスを演出した。得点シーンでは、ハリー・ケインからの縦パスを受けて右へパスし、そのままゴール前まで走り込んでいた。結果的には、この動きが得点を引き出した。

トッテナムMDP(モースト・ディサポインティング・プレーヤー):ヤン・フェルトンゲン

最低でも1失点で抑えていればよかった展開で、3分間に2失点を許した。そのDFのリーダーとしての責任は重い。さらに前半には、PKをとられてもおかしくないタックルがあった。

ユベントスMOTM(マン・オブ・ザ・マッチ):ジョルジョ・キエッリーニ

序盤は普段の落ち着きがなく、浮足立っているように見えたが、後半を境に生まれ変わった。素晴らしいディフェンスを幾度となく見せ、勝利に大きく貢献した、

ユベントスTHW(ザ・ハード・ワーカー):ゴンサロ・イグアイン

前半はほとんどボールに触れることができず、あまり仕事ができなかった。しかし、後半に入ると蘇り1ゴール、1アシストの大活躍。ケガ明けながらチームを勝利に導いた。

ユベントスMDP(モースト・ディサポインティング・プレーヤー):サミ・ケディラ

不調が続くケディラはこの試合でも酷かった。前半はピッチにいたのを忘れるほどの存在感。チームが復調した後半もケディラは立て直すことができなかった。チームのためにも、早く本来のパフォーマンスを見せてほしい。

トッテナム監督:マウリシオ・ポチェッティーノ

最高の形で前半を終えられたにもかかわらず、まさかの2失点逆転負け。前半は、守備ではハイプレスをベースに人を捕まえやすい形で人を配置し、攻撃ではムサ・デンベレとエリック・ダイアーが並ぶ形を選択。ユベントスに息つく暇を与えなかった。しかし、61分にユベントスが4-2-4にシステムを変えてから、4-4-2の形にして少しプレスの開始位置を下げたことが、結果的に流れを悪い方に変えてしまった。67分までの6分間以外は、ほぼ思い通りの試合展開だっただけに、悔やんでも悔やみきれないだろう。

ユベントス監督:マッシミリアーノ・アッレグリ

前半戦は1度、トリッピアーとイグアインのミスマッチを作り出しチャンスを演出。しかし、それ以降はトッテナムのプレスに苦しめられ思うような試合運びはできなかった。しかし、リヒトシュタイナーとアサモアを投入し4-2-4のシステムを採用すると、チームは不死鳥のごとく復活。前線の枚数が増えたことにより、トッテナムDFラインは混乱。2得点を奪った。少ない選択肢の中で結果を出した辺りは流石。

主審:シモン・マルチニャク

判定の基準があいまいで、不満の残るイエローカードがいくつかあった。ユベントスには1回、トッテナムには2回PKが与えられてもおかしくないシーンがあり、ただでさえ緊迫した試合の空気が、より一層息苦しいものになった。それでも退場者が出たり、冷静さを失う選手はいなかった。ポジショニング自体は良く、判定に迷ったような様子を見せなかったことで、威厳を保っていた。