日本時間1日に行われたコッパ・イタリア準決勝2ndレグ、ラツィオ対ミラン。
今回は試合におけるマン・オブ・ザ・マッチ(MOTM)、ザ・ハードワーカー(THW)、モースト・ディサポインティング・プレーヤー(MDP)を選出し、両チームの監督とレフェリーについての分析、評価をする。
ラツィオ
MOTM(最優秀選手):ルーカス・レイバ
攻守にわたりチームをけん引。セカンドボールの回収力は驚異的だった。
THW(ザ・ハード・ワーカー):セナド・ルリッチ
左サイドをつかさどり、攻守において運動量で貢献した。
MDP(モースト・ディサポインティング・プレーヤー):フィリペ・アンデルソン
途中交代ながら役割を果たせず。守備への貢献度も低かった。
ミラン
MOTM(最優秀選手):アレッシオ・ロマニョーリ
決定的なピンチを救う見事なタックル。最終ラインに安定感をもたらした。
THW(ザ・ハード・ワーカー):ジャンルイジ・ドンナルンマ
20本以上の被シュートながらクリーンシートを達成。PK戦でも好セーブを連発。
MDP(モースト・ディサポインティング・プレーヤー):二コラ・カリニッチ
ポストプレーからの質が低かった。決定機も外している。
ラツィオ監督:シモーネ・インザーギ
序盤のプレスの仕掛け方は良かった。リカルド・ロドリゲスを孤立させ、中央にパスを送ったところで、数的優位を活かしてプレッシャー。ミスを誘い、カウンターからチャンスを演出していた。フランク・ケシエにも常に2人でプレッシャーをかけ、前を向かせなかった。ルイス・アルベルトとフィリペ・アンデルソンの交代には疑問が残る。あの交代から、ラツィオはペースを乱した。
ミラン監督:ジェンナーロ・ガットゥーゾ
セリエAでのローマ戦のように、しぶとく耐えに耐え続けた前半。ラツィオのプレスが弱くなったところを見逃さなかったのは流石だ。また、ハカン・チャルハノールをあえて低い位置でプレーさせ、ジャコモ・ボナベントゥーラやリカルド・ロドリゲスを活かした場面も評価できる。交代策の二コラ・カリニッチに関しては、成功とは言えないだろう。ロングボールを収めたいという意図は存分に感じられ、可能性も感じさせたが、選手は期待に応えられなかった。
主審:ジャンルカ・ロッキ
試合を最後まで遂行させた点は良いだろう。しかし、見ている限りでも2回はミランに対して不利なミスジャッジを下し、試合を止める笛はしばしばラツィオの攻撃を妨げた。インザーギ監督とガットゥーゾ監督の両氏はテクニカルエリアから常に飛び出していたものの、おとがめなし。試合に混沌をもたらしていた。
過去に判定に不服だったフランチェスコ・トッティ氏に批判された過去を持つロッキ氏。今回も同じようなことにならなければ良いが。
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