
元フランス代表MFのサミル・ナスリ 写真提供:Getty Images
欧州サッカー連盟(UEFA)はドーピング違反で元フランス代表MFサミル・ナスリに対して期限付きの追放処分を下した。違反行為はセビージャ所属時代のものだ。25日、『BBC』やスペイン紙『マルカ』など多数メディアが報じている。
ナスリはセビージャ所属時の2016年の冬の休暇中、12月26日に滞在先のロサンゼルスのホテルで500ミリリットルのビタミンを多く含む栄養剤を静脈注射したとされる。この注射は同氏のプライベート・クリニックであるドリップ・ドクターズによって行われた。
この静脈注射という行為自体は問題ではない。しかし、世界アンチドーピング機構(WADA)はその許容範囲が6時間あたりで50mlまでであると定めている。同選手のものはそれより遥かに多い。
医療機関や救急における治療に関してはドーピング違反にならない。しかし、ナスリの場合は体調向上の為でありこれに当てはまらないとされた。
セビージャは2017年に治療目的使用に関わる除外措置申請を行ったが、これはUEFAに却下されている。そしてこの決断はスポーツ仲裁裁判所(CAS)にも当初から支持された。今回下された最終決定は26日に公式発表されるもようだ。
同選手はトルコのアンタルヤスポルと昨年の8月21日に2年間の契約を結ぶも、先月の31日に契約を破棄し無所属となっている。最近ではスペインのラス・パルマス入団が近いとの報道がでていた。
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