
21日に行われたUEFAヨーロッパリーグラウンド32アタランタ対バルセロナは試合終盤の同点弾により1‐1で試合終了し、2試合合計3‐4でボルシア・ドルトムントがラウンド16に駒を進めた。
今回は試合におけるマン・オブ・ザ・マッチ(MOTM)、ザ・ハードワーカー(THW)、モースト・ディサポインティング・プレーヤー(MDP)を選出し、両チームの監督とレフェリーについての分析、評価をする。

MOTM(マン・オブ・ザ・マッチ):ヨシップ・イリチッチ
アタランタの攻撃の中心には常にイリチッチがいた。圧倒的なキープ力を活かしてチームを押し上げ、その独特な懐の深いドリブルはファウルで止める以外なかった。アレハンドロ・ゴメスとブライアン・クリスタンテと形成したトライアングルは守備時に相手のセンターバックとアンカーに効果的なプレスをかけるだけでなく、攻撃時にもドルトムントにとって問題であり続けた。

THW(ザ・ハード・ワーカー):ブライアン・クリスタンテ
主にドルトムントのゲームメーカーであるヌリ・シャヒンを自由にしない役割を与えられていた。その中で、2トップのイリチッチとゴメス、セントラルミッドフィールダーのマルテン・デ・ローンとレモ・フロイラーと連携しながら、ポジションチェンジを繰り返すドルトムントの攻撃陣を辛抱強く抑え、ボールを奪い返しては前線へ走り込み得点チャンスを演出した。この試合でも豊富な運動量と知性は光っていた。

MDP(モースト・ディサポインティング・プレーヤー):ミシー・バチュアイ
彼の姿が見えたのは試合終盤のシュート1本と得点シーンだけだった。第1戦で大活躍したバチュアイだったが、リーグ戦のボルシア・ダービーに続きアタランタへ乗り込んだこの試合では沈黙していた。クリスチャン・プリシッチやマリオ・ゲッツェが効果的な働きをしていただけに、彼がより積極的に試合に絡んでいれば、これほど難しい試合にはならなかったはずだ。

アタランタ監督:ジャン・ピエロ・ガスペリーニ
本当に悔やまれる試合になってしまった。序盤はドルトムントに対して敵陣ぺナルティサークル付近からプレスを開始し、幸先よく11分に先制してから少しプレス位置を下げて、ロングカウンター主体のスタイルに切り替えた。マンツーマン意識の強いゾーンディフェンスを戦術のベースに、個人能力では劣るドルトムントに対してあと一歩のところまで迫った。しかし、前半はプリシッチ、後半はマルコ・ロイスを最後まで捕まえきれなかったことが失点につながったため、少なくとも後半開始時点には対策をうっておくべきだっただろう。

ドルトムント監督:ペーター・シュテーガー
1stレグに続き試合のイニシアチブを握られる厳しい展開だった。それでもチームの攻撃陣を信じてスタイルを貫き通した点は一定の評価を与えられるのではないか。もともとソリッドな守備組織を作り上げるチームではないし誰もそれを望んではいないため、失点数が多くなったりチャンスを作られる回数は増えるので、1失点で試合を終えられたのは上出来と言えるのではないか。途中投入したロイスとマルセル・シュメルツァーの2人がEL敗退のピンチからチームを救ったことは、まさに采配の妙である。

主審:ヒル・マンサーノ
彼の基準はいったいどこにあったのか。イリチッチに対する2度のファウルは明らかにイエローカードが出されるべきだった一方、危険でもなかったし先にボールを触っていたハンス・ハテブールに対して提示されたイエローカードは全く不可解そのものだった。ひとくくりに語るのは避けるべきかもしれないが、スペインのレフェリーは往々にしてレベルが低い。今日のマンサーノのレフェリングもスペインの標準的なレベルだった。


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