プレミアリーグで現在5位のトッテナムはFAカップの5次ラウンドで18日、3部のロッチデールと対戦し引き分けた。この試合のトッテナム2得点目のPKには疑惑が残る。しかしこれに対してロッチデールのキース・ヒル監督の抗議はない。18日、英紙『デイリー・ミラー』が報じている。
この試合の最初の得点は格下であるロッチデールに生まれた。前半45分のFWイアン・ヘンダーソンのゴールだ。そして後半トッテナムがブラジル代表MFルーカス・モウラのゴールで逆転に成功する。
しかし、FA杯の4回戦で4部のニューポート・カウンティに引き分けているトッテナムにとってこの引き分けは精神面でも大きな痛手になりかねなかった。そして、後半終了間際にイングランド代表MFデレ・アリがエリア内で“倒される”。
これにPKの判定が下され、それをイングランド代表FWハリー・ケインがしっかりと決めた。しかし、その後のロスタイムでFWスティーブ・デイビスのゴールで試合は結局引き分けに終わった。
サッカーにもしはない。しかし、アリの“疑惑のダイブ”がなければ歴史にのこるジャイアントキリングがおきりうる試合だった。それでも、ヒル監督はアリを攻めようとはしない。
「アリはわざと転んだんだと思うよ。でも、だからどうしたって言うんだい?選手たちはチャンスがあれば狙うべきだ。彼に批判はないよ」
「もし彼が今年の夏にワールドカップでイングランドの為に同じことをするとしよう。そうしたら、間違いなく私は彼を応援するだろうしね」
もちろん、これらの言葉は超強豪相手に引き分けることに成功した興奮からくるものでもあるのであろう。だがそれほどに同監督の喜びは大きいのだ。もちろん、トッテナムのマウリシオ・ポチェッティーノ監督はそれと対照的である。
「今日の試合は評価するのが難しいと思う。なぜなら皆、プレミアリーグのチーム対リーグワンのチームの試合だと認識して試合を見ていた」
「しかしそうではないんだ。こういうコンペティションでは一つのチーム対もう一つのチームというもの以外のなにものでもないんだ」
この引き分けにより、トッテナムはウェンブリー・スタジアムでの再戦を余儀なくされている。試合日程はまだ発表されていない。
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