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本田圭佑がリーグ王者を相手にゴール!攻撃をけん引するもチームはアウェイで惜敗

 土曜日の夜、パチューカと本田圭佑はアウェイでリーガMX現王者のティグレスを相手に、もう少しで予想外の引き分けを手に入れられるところだった。

 前半でティグレスに2点を奪われる苦しいスタートの後、ロス・トゥソス(パチューカの愛称)は後半に著しい改善を見せて反撃に出る。ウイングのアンジェロ・サガルが48分のゴールで望みをつなぐと、残り時間10分を切ってから本田がパチューカの同点弾を決めた。

 80分にスコアを2-2とし、本田は勝利への自信に溢れていたティグレスのファンを黙らせた。この攻撃的ミッドフィールダーの活躍により、引き分けは手の届くところにあった。

「彼は2017年8月にACミランからリーガMXにやってきた。(ストライカーでないにも関わらず)23試合で8得点を決めている」と現地メディア『Univision』のハビエル・ソル氏はゴール後に語っている。「パチューカの日本人、本田圭佑は2018年も結果を残し続けている」

 それはパチューカと本田にとって素晴らしい瞬間だったが、残念ながらすぐにティグレスがスポットライトを奪っていった。84分、フランス代表FWアンドレ=ピエール・ジニャックがティグレスのこの日3点目を叩き込んだのだ。パチューカは同点に追いつくべくもう一度反撃を試みたが、試合は3-2で終了した。

 「本田圭佑はクラウスーラ(後期リーグ)で素晴らしい活躍をしているが、不運にもパチューカはこの試合を落としそうだ」と『ESPN』のナジブ・モラン記者は試合終了のホイッスル前に言った。「この対戦はプレーオフでも間違いなく実現するだろう」

 パチューカファンは今季2回目の敗戦で落胆しているだろうが、土曜日夜の試合はシーズンの中で最も難しいものになることが予想されていた。実際、多くのチームはディフェンディング・チャンピオン相手のアウェイでの3-2の接戦に満足するだろう。パチューカは良い戦いを見せ、メキシコ最高のタレント軍団を上回る時間帯もあった。

 モラン記者はまた、この2チームが今季のプレーオフで再度顔を合わせる可能性は高いと述べている。

 とはいえパチューカがプレーオフに進出するだけでなく勝ち進むことを目標とするなら、本田以外の選手も活躍を見せて攻撃をけん引する必要がある。

 「本田圭佑はパチューカの指揮者になった。彼は左足で攻撃を操っている」とサッカージャーナリストのディエゴ・パラシオス氏はツイートしている。「問題は攻撃があまりにもこの日本人に依存している点だ」

 31歳の本田は間違いなく、パチューカの攻撃の鍵を握っている。土曜日の試合でも、数えきれないほどのプレーとパスが本田の動きとパスの配給に頼っていた。

 相手が下位チームでなければ攻撃における本田のリーダーシップだけでも、少なくとも引き分けを手にするのに十分だろう。だがティグレスのような強豪相手には、日本人スーパースターの活躍以上のものが必要となる。

 それでも、本田のような選手が攻撃でより存在感を示すパチューカの今季の展望は明るい。今年の素晴らしいスタートを振り返ると、このミッドフィールダーは4節までに2得点3アシストを記録しているのだ。

(「今日素晴らしい試合をした本田圭佑がエスタディオ・ウニベルシタリオを後にする」)