代表チーム コロンビア代表

強豪国がしのぎを削る。欧州最高峰のリーグ戦が誕生【UEFAネーションズリーグ】の仕組みとは?

UEFA(欧州サッカー連盟)主催の新たな大会・UEFAネーションズリーグが幕を開ける。欧州サッカー界の大きな転換となる本大会についてご紹介したい。

開催頻度は2年に1度。UEFAに加盟する55カ国のサッカー連盟が参加を表明している。UEFAナショナルチーム係数ランキングの順位に応じて、リーグA〜リーグDに振り分けられており、各リーグの王者にはEURO(UEFA欧州選手権)が与えられる予定となっている。

グループリーグの組み合わせ抽選は1月24日(水) 20:00(日本時間)にスイスのローザンヌで行われる。

今大会はUEFAナショナルチーム係数ランキングの順位に応じて、リーグA〜リーグDに振り分けられている。リーグAから順にご紹介しよう。

リーグA
UEFAナショナルチーム係数ランキング1位〜12位
ポット1:ドイツ、ポルトガル、ベルギー、スペイン
ポット2:フランス、イングランド、スイス、イタリア
ポット3:ポーランド、アイスランド、クロアチア、オランダ

・3カ国4グループに分かれてグループリーグを戦う。
・首位チームは2019年6月に開催予定のUEFAネーションズリーグ・ファイナルに進出。準決勝、3位決定戦、決勝戦に参加する。
・ホスト国は2018年12月に決定。
・グループ最下位は2020年開催予定の次大会でリーグBに降格する。
・リーグAの各グループ首位がEURO2020の予選で敗退していた場合、プレーオフ出場権が与えられる。

リーグB
UEFAナショナルチーム係数ランキング13位〜24位
ポット1:オーストリア、ウェールズ、ロシア、スロバキア
ポット2:スウェーデン、ウクライナ、アイルランド、ボスニア・ヘルツェゴビナ
ポット3:北アイルランド、デンマーク、チェコ、トルコ

・3カ国4グループに分かれてグループリーグを戦う。
・UEFAによる裁定で、ロシアとウクライナは同じグループにならない。
・各グループの首位は2020年開催予定の次の大会でリーグA昇格。最下位はリーグCへの降格が決定する。
・各グループ首位がEURO2020の予選で敗退していた場合、プレーオフ出場権が与えられる。

リーグC
UEFAナショナルチーム係数ランキング25位〜39位
ポット1:ハンガリー、ルーマニア、スコットランド、スロベニア
ポット2:ギリシャ、セルビア、アルバニア、ノルウェー
ポット3:モンテネグロ、イスラエル、ブルガリア、フィンランド
ポット4:キプロス、エストニア、リトアニア

・3カ国1グループ、4カ国4グループに分かれてグループリーグを戦う。
・会場の関係でリトアニア、ノルウェー、フィンランド、エストニアは異なるグループに属することが決定している。
・各グループの首位は2020年開催予定の次の大会でリーグB昇格。最下位はリーグDへの降格が決定する。
・各グループ首位がEURO2020の予選で敗退していた場合、プレーオフ出場権が与えられる。

リーグD
UEFAナショナルチーム係数ランキング40位〜45位
ポット1:アゼルバイジャン、マケドニア、ベラルーシ、ジョージア
ポット2:アルメリア、ラトビア、フェロー諸島、ルクセンブルク
ポット3:カザフスタン、モルドバ、リヒテンシュタイン、マルタ
ポット4:アンドラ、コソボ、サンマリノ、ジブラルタル

・4カ国4グループに分かれてグループリーグを戦う。
・UEFAによる裁定でアルメリアとアゼルバイジャンは異なるグループに属すことが決定している。
・過度な移動を制限するため、アンドラとカザフスタン、フェロー諸島とカザフスタン、ジブラルタルとカザフスタン、ジブラルタルとアゼルバイジャンが同グループとなることが確定している。
・各グループの首位は2020年開催予定の次の大会でリーグCへ昇格。
・各グループ首位がEURO2020の予選で敗退していた場合、プレーオフ出場権が与えられる。

従来との大きな変更点

EURO2020の予選は55カ国を10グループに分け、各グループの上位2チーム(計20チーム)が直接本大会への出場権を得る。残る4枠はUEFAネーションズリーグ(A〜Dリーグ)の各グループリーグを首位通過したチーム同士で行われるプレーオフの勝者に与えられる。

欧州予選からすでに出場権を獲得している国があった場合は、グループ次点のチームが出場する。事実上、UEFAナショナルチームランキングで40位以下のリーグDからも1カ国だけ出場枠が設けられることになる。