ほぼちょうど12ヶ月前、アーセナルはボーンマスの本拠地バイタリティ・スタジアムでまるで寝ているかのように0-3のビハインドを負い、最後の20分間で3得点を奪いなんとか勝ち点1を手にした。試合後アーセン・ベンゲル監督は選手の「反発力とメンタルの強さ」を褒め称えた。一方アレクシス・サンチェスは外した手袋をグラウンドに叩きつけ、自身のチームを信じることをやめたかのように不満を表した。
ある意味で日曜日のチェリーズ(ボーンマスの愛称)に対する1-2の敗戦は、それと対称をなすものだった。そこにいたのは同じ監督と選手たちだが、今回の試合終盤に訪れたのは反撃ではなく崩壊だった。代理人と共にノース・ロンドンからの脱出を画策するアレクシス・サンチェスが「スタンバイ状態」で取り残される中、敵地に足を運んだファンはかつて期待を抱いていたチームへの信頼を失い、スタジアムを後にした。
フィジカルは弱く、構造的に不安定。 受け身のポゼッションを余儀なくされ、ボールを失えばカウンターを食らう。それはベンゲル時代の最後のチャプターにおいて、典型的なパフォーマンスだった。21年間も続いた時代だ。アーセナルとベンゲルはその安定性で知られていたが、今や下り坂で底は見えない。数字を見ても、不調は明らかだ。2017年1月以降、ガナーズ(アーセナルの愛称)はボーンマスに加えてチェルシー、リバプール、マンチェスター・シティ、ウェスト・ブロムウィッチとクリスタル・パレスにアウェイで3失点を喫した。またクラブがアウェイで4試合連続3失点を喫したのは、1929年9月以来(88年ぶり)のことだった。一歩下がって見てみれば、アーセナルが敵地で獲得可能だった勝ち点66のうち22ポイントしか獲得できないことが分かる。現在はペップ・グアルディラ率いる首位シティよりも、19位の方が勝ち点が近い。
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