アーセナルが選手を育てる「養成所」クラブになってしまったことを認めるベンゲル監督の言動は、2012年にロビン・ファン・ペルシを2400万ポンド(約37億円)でユナイテッドへ売却した嫌な記憶を今も留めるファンの神経を逆撫でするかもしれない。当時アーセナルがファン・ペルシを最大のライバルクラブのひとつに売ったのは彼が契約の最終年に入っていたためだが、一部のファンはこれを「悪魔との契約」とみなし今もベンゲル監督を許していないのだ。同監督はサンチェスを巡る騒動を理由にこの冬のウィンドウを「今までで最も不快で、チームを不安定化させる」と表現している。同時に彼はアーセナルファンが、ユナイテッドにタイトルをもたらしたファン・ペルシの売却時よりも理解を示していると語っている。
「我々のファンはアレクシスに契約延長の意思がなかったことを理解している。それに選手が出て行くだけでなく、新しい選手が入ってくることもね。それによって全てのことが少しスムーズになり、少しは失望を和らげるかもしれない。」
「この移籍期間は今までで最も不快なものだった。我々はすぐに先に進む必要がある」
「なぜかって?それはこんなに多くの主力選手が契約終了に近づいているのは、我々にとって初めてだからだ。とても影響力のある選手たちの契約がもうすぐ終わるということが、チームを不安定にしている」
「彼(サンチェス)の放出を許可するには代わりの選手が必要で、夏にはそれが不可能だった。個人的には問題なかったが、動きがあったのが移籍期間最終日の遅い時間だったから実現しなかったんだ」
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