イタリア・ボローニャのスタディオ・レナート・ダッラーラで、ユヴェントス(以下ユーヴェ)のミラレム・ピアニッチがフリーキックに立った(現地時間17日午後)。角度は厳しく、ボローニャのペナルティエリアの外に位置していた。フリーキックの名手の1人として評判を得てきたピアニッチではあるが、この時ほとんどの者が彼は当然エリア内にボールを送ると想像した。彼ほどの才能を持ってしても、それが最善の選択だと思われた。しかしそうではなかった。
ボスニア人選手ピアニッチの放ったボールは華麗なアーチを描いて壁を越え、元ユーヴェのGKアントニオ・ミランテの疑い深い守りをも無視し、予定通りかのようにゴールネット裏に吸い込まれたのだ。このゴールでユーヴェがリードすると、ピアニッチは後にマリオ・マンジュキッチへのアシストでも得点を加えた。
ユーヴェの背番号5であるピアニッチは、トリノでの2度目のシーズンでまばゆいばかりの活躍をみせている。しかし昨シーズンの彼からは、期待されたものがみられなかった印象がある。白と黒のユニフォームでプレーすることにまだ慣れていないかのようだった。以前所属していたローマでのように攻撃的なミッドフィールダーとしてプレーするのか、アンドレア・ピルロの後継者になるのか。明快さの欠如がピアニッチを悩ませていた。
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