セリエA トリノ

ミラン、ELでは好調も国内で勝ちきれず。トリノ戦0-0で本拠地での4試合連続無得点。

 

 ミランのニコラ・カリニッチ 写真提供:Getty Images

 セリエA第14節でミランはトリノと対戦し0-0で引き分けている。ヨーロッパリーグのグループステージ、23日に行われた第5節ウィーン戦で5-1と大勝したミランだがこのように国内では調子が上がらない。そればかりかこの無得点の引き分けでクラブの不名誉な記録を更新してしまった。26日、『カルチョ・メルカート』が報じている。

 以前のクラブや代表での活躍からもわかるように、今季からミランへ加入したFW2人、クロアチア代表FWニコラ・カリニッチとポルトガル代表FWアンドレ・シウバの実力は他クラブで活躍する選手たちと比較しても決して劣るものではない。しかしシーズン開始時に期待されていたほどの活躍が出来ていないのが現実だ。

 事実、ミランは今回の試合を無得点で終えたことにより4試合連続で本拠地での試合を無得点で終えている。これはクラブ史上で2007年と1984年の2回しか起こらなかった不名誉な記録である。このことからミランファンの攻撃陣に対する怒りは大きい。

 このトリノ戦でいくつもの決定機がまわってきたもののそれをきめきれなかったカリニッチが後半にイタリア世代別代表FWのパトリック・クトローネと交代する際、サンシーロはブーイングに包まれた。そして”問題”はこればかりでない。昨シーズンのミランのシンボルとも言える選手とビンチェンツォ・モンテッラ監督との確執の可能性だ。

 MFジャコモ・ボナベントゥーラは本調子ではないもの、怪我より復帰しかつての輝きを取り戻そうとしている。この試合でも先発出場を果している。しかし後半71分の交代時にベンチに下がる際怒りを爆発させ近くにあったクーラーボックスを蹴り上げている。この交代に対する明らかな怒りは同選手とモンテッラ監督の確執につながりかねない。

 ミランは次節、未だに勝ち点なしのべネベントと対戦する。明らかに格下の相手であり、状態をはかるのは難しいかもしれない。しかし選手たち自身も納得し、ファンの怒りをおさめ国内での復調につながる試合を期待したい。

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