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FA理事会、ロシアW杯でのVAR導入を再考へ。一連の論争を生むビデオ判定を受け

サッカーのルール作成機関であるFA理事会は、一連の論争を生むビデオ判定(VAR)の試験運用より、2018年のW杯での導入を再考しているようだ。30日イギリス『デイリー・メール』が報じた。

 FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長はロシアでのVARの導入を望んでいるとのこと。しかし、批評家は、プロセスが適切に機能する証拠はなく、FIFAは導入を急ぎすぎていると主張している。

 VARが初めて使用されたのは、昨年12月に行われたFIFAクラブW杯だ。ゴール、PK、一発レッドカード、誤った判定のみの使用に限定されていたが、混乱を招き批判を浴びていた。現在はフランス、ドイツ、オランダ、アメリカなど、すでにいくつかの国で試験的に導入されており、イングランドでも今季のFAカップでVARを使用する予定だ。

 サッカーのルール作成機関であるFA理事会は12月の暫定会議と来年3月の全年次会合でこの問題について話し合い、システムの効率性が改善されない限り、実施にブレーキをかける可能性があるとのこと。

 ウェールズFAのジョナサン・フォード最高経営責任者(CEO)は「私の大きな懸念は、私たちがVARの導入に急ぎすぎていることだ。W杯で使用するのはかなり危険で、ハイリスクを伴う」と導入に否定的な意見を語った。