“ウッシー”ロスは大きい
シャルケに話を戻そう。メディアと同様、ファンは突然の内田の移籍を悲しんでいるようだ。ドイツ人は「チ」の発音が上手くできないため、「ウッシー」という愛称で親しまれた彼がいなくなってしまったことを人々は寂しく思っている。
「新天地での活躍を期待している」、「イェンス・ケラー監督とともに1部に昇格し、そこでまた会おう」という2つの声しかファンから聞こえてくることはなく、将来的に内田がシャルケの日本人アンバサダーに就任することを期待するファンまでもいた。
内田の謙虚さ、気取らない献身的な姿勢がシャルケを退団した後であっても、こうしてファンから愛され続ける理由だろう。こうした別れの言葉は今後もしばらくは続くかもしれない。シャルケのヘイデルマネージャーは「内田が温かい別れの言葉を我々のファンから受けることは当然だろう」と語り、「それは感動的でありながらも面白くもあるものかもしれない」と話していた。
2013年にチーム発表を行った際に、彼がドイツ語で汚い言葉を1万人のファンの前で口にした時も誰も不快感を示すことはなく、むしろチームメイトから学んだドイツ語を披露したことをファンは楽しんでいた。私は内田がウニオンのファンの心も掴むことができるのか非常に楽しみにしている。簡単なことではないかもしれないが、「ウッシー」ならできると私は信じている。
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