イタリア代表の2つの敗因
イタリア代表の敗因は二つ上げられるだろう。一つ目は、前半からスペイン代表に苦しめられたインテルのMFロベルト・ガリアルディーニの退場。サウールとセバージョスへのファウルで2枚のイエローカードをもらい、後半13分に退場してしまった。イタリアは苦しんでいたが、フィオレンティーナのMFフェデリコ・ベルナルデスキの素晴らしいゴールだけでは足りなかった。イタリアはゴールとアシストを決めたサッスオーロのMFロレンツォ・ペッレグリーニに頼りすぎてしまったのだ。ペッレグリーニはローマのユースで育ち、昨季サッスオーロでプレーしていたが、この夏にローマに買い戻されている。
二つ目は今大会で最も話題となったミランのGKジャンルイジ・ドンナルンマだ。契約更新の問題でミランのサポーターに偽のドル札などを投げられ、代理人のミノ・ライオラへの支持を表明したTwitter問題と、契約更新の可能を発表してからハッカーの仕業でまさかのメッセージ削除というInstagram問題で、イタリアのメディアに叩かれ、この大会で全く活躍できなかったのだ。プロとなって一年半、ミランで彼を支えた瞬発力のある足はこの大変な日々に耐えられなかった。なんといっても、いまだ18歳の青年だ。サウールのゴール時はグループリーグのチェコ戦と同じく、足が思うように動かなかった。
イタリア代表は11対11の時も攻略の困難な相手に、最後の30分は10人でプレーした悔しさを抱き、イタリアへ戻ろうとしている。それでも、一方で多くの発見もあったのだ。ベルナルデスキはビッククラブへ行くための準備ができていることを証明し、サッスオーロのFWドメニコ・ベラルディに対しては逆に迷いが生まれてしまった。この3年ベラルディはU-21の代表選手として20戦プレーしたが、フル代表は一回しか呼ばれていない。今大会も彼の性格は才能を消してしまった。準々決勝の累積警告でスペイン戦に出場できず、大舞台でたくさんの素晴らしい選手と戦うチャンスを逃している。
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