大会:ラ・リーガ
カード:レアル・ベティスvsレバンテ
スコア:0-3
担当医:ペペ土屋( @PPDOLPHINS )
【分析内容】
・マン・オブ・ザ・マッチ(MOTM)
・ザ・ハード・ワーカー(THW)
・モースト・ディサポティング・プレーヤー(MDP)
・両チームの攻撃vs守備
・両チーム監督
・主審
マン・オブ・ザ・マッチ(MOTM):ホセ・ルイス・モラーレス
2得点を記録し、圧倒的な存在感を示した。カウンターの威力は抜群で、90分間ピッチ上で際立っていた。
ザ・ハード・ワーカー(THW):ジェイソン
見事な突破から1点目をアシスト。前からプレスを仕掛けるときも、戻ってSBを助けるときも献身的にチームのために働き続けた。
モースト・ディサポティング・プレーヤー(MDP):リャド・ブデブズ
プレシーズンでは調子の良さを見せたものの、この試合では不発。カナレスとプレーエリアが被り、攻撃がノッキングする場面も。
ベティスの攻撃vsレバンテの守備
ベティス:GKから丁寧にボールをつなぐ。カルバーリョがディフェンスと前線のジョイントとして機能。パスの出しどころがなければ2vs3の数的優位を得ている3CBの誰かがボールを運ぶ。
WBは二人とも高い位置をとり、左のフィルポは中へ絞って左インサイドハーフのグアルダードとポジションチェンジも。ビルドアップからフィニッシュまで3-1-4-2の形をほとんど保ったまま攻撃。キャラクターの似ているカナレスとブデブズを近くで使ったことで、プレーエリアが被ってしまった。
レバンテ:パスの出どころであるカルバーリョに対してはドゥクレが終始モニタリングし、モラーレスも3CBからのパスコースを切る。基本的には4-4-2のコンパクトなブロックを少し低めに敷いて対応。
4バックは横もコンパクトネスを保ち、相手WBには基本的にSMFがついてくる。前からプレスをかけるときは、バルディもしくはジェイソンがロジェル、モラーレスとともに3CBに対峙する。
レバンテの攻撃vsベティスの守備
レバンテ:試合を通してほとんどボールを保持する時間はなかったが、組み立てはシンプルながら、ロングボールを多く使うことはない。攻撃時の形は4-2-3-1に近い。
カンパーニャがCBのサポートに入り、モラーレスは相手WBの裏のスペースに流れてボールを引き出す。2列目の3人はポジションチェンジを多く行い、特にバルディが中央に入ることが多い。
ベティス:相手が攻撃時に4-2-3-1を敷くことで、ほとんどミラーゲームに。2トップは相手CBの前に立ち、下がるカンパーニャにはカナレスが対応。両SBにはWBが出て行ってマークする。
全体的に高い位置をキープし、ほとんどの時間でトランジションの局面の勝負が続いたが、守備のオーガナイズは荒く、人につく意識が強いことを利用されてその裏を使われた。
ベティス監督:キケ・セティエン
ブデブズを2トップの一角で先発させ、右インサイドハーフにはカナレス、アンカーにカルバーリョ、右WBにはフランシスを起用して3-1-4-2をチョイスした。全体としてチームのルールが徹底されておらず、バランスを崩すシーンが多かった。
昨シーズン前半もそうであったように、彼の“夢”に近いスタイルを貫こうとすれば、攻守のバランスは極めて悪くなる。早い段階で現実的にチームが機能する形を見つけて、それを使うべきだろう。
レバンテ監督:パコ・ロペス
素晴らしいチーム。統率がとれており、規律が全員に行き届いている。コンパクトで堅い守備から仕掛けるカウンターの切れ味も鋭く、まだ1節を消化したに過ぎないが、このパフォーマンスをキープできれば上位進出も狙えそうだ。
守備に特徴のあるチームであることに間違いはないが、モラーレスを中心に仕掛ける攻撃も決して淡泊ではなく、遅攻でもシンプルなパスをつなぎながらゴール前まで迫れるクオリティを示した。
主審:イグレシアス・ビジャヌエバ
後半にカナレスがペナルティエリア内で倒されたシーンはPKが与えられるべきだった。今シーズンからVARが導入され、VARの適応できる場面だっただけに、判定が協議されなかったことには疑問が残る。両チームの選手がフラストレーションを示すシーンは少なくなかった。
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