「7」。ミランがこれまでにビッグイヤー(チャンピンズリーグ優勝トロフィー)を勝ち取ってきた回数だ。これはレアル・マドリードの13回に次いで、世界のクラブの中で2番目の数字。バルセロナやバイエルン・ミュンヘンですら、ミランの数字には届かない。
イタリアで最も成功したクラブと言われることの多いミラン。国内優勝の数ではユベントスがダントツだが、CLのタイトルには手が届かない。しかし、最後にミランがCLの舞台に立ったのは2013/2014シーズン。優勝は2006/2007シーズンにまでさかのぼる。
ミランがセリエAで最後に優勝争いに絡んだのは2012/2013シーズン。ズラタン・イブラヒモビッチやチアゴ・シウバなど、世界で見てもトップクラスのスター選手がチームにいた最後のシーズンとも言えるだろう。
イタリアの首相を務めていたシルビオ・ベルルスコーニが1986年にミランを買収して以降、最大の低迷期を迎えているミランだが、今シーズンに期待するサポーターは多いと感じる。ミランを振り回した中国資本が撤退し、米ヘッジファンド、エリオット・マネジメントがチームを引き継いだことも大きいだろう。
エリオットがここまででミランに与えてきたものは、昨夏にリー・ヨンホンがミランに与えた補強資金よりも価値があるかもしれない。危ぶまれていたヨーロッパリーグ(EL)の出場権停止処分の回避。フロント陣の一新など、ミランに必要なものを的確に提供している印象だ。もちろんクラブ運営費などもしっかりと送金している。
エリオットはミランの上層部から中国人を排除すると同時に、経験のある有能な人物の招聘に動いた。その中の1人がクラブのOBでもあるレオナルドだ。インテルの監督に就任したこともあり、今も熱狂的なミランのサポーターからは敵対視されることもある人物だ。
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