UEFAチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦2ndレグ、パリ・サンジェルマン(PSG)とレアル・マドリードが日本時間7日早朝に対戦した。
試合はマドリードが先制し同点に追いつかれるもブラジル代表MFカゼミーロののシュートがDFに当たったボールはGKの逆をつき、無情にもゴールネットを揺らした。その後は数的優位を生かしてマドリードが2-1でマドリードが勝利。2戦合計5-2の完勝でレアル・マドリードがベスト8へ駒を進めた。
この試合でポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドは同大会の試合数を152試合に伸ばし、元ウェールズ代表ライアン・ギグスを抜きチャンピオンズリーグ歴代試合出場数で3番目の選手となった。なお、C・ロナウドの前には171試合の元スペイン代表GKイケル・カシージャスと157試合の元スペイン代表シャビの2人となっている。
また、この試合で先制点を叩き込んだC・ロナウド。このゴールは118得点目を記録しCL得点ランキングトップの座をキープしている。
さらにフランス代表FWカリム・ベンゼマがCL通算100試合出場を達成。元フランス代表FWティエリ・アンリとDFパトリス・エブラに次いで3人目の記録になった。
最後にスペイン代表DFセルヒオ・ラモスが78分にハビエル・パストーレを倒した場面でラモスにイエローカードが提示。これがCL37枚目のイエローカードとなりマンチェスター・ユナイテッドで活躍したポール・スコールズ氏の持つ36枚を抜いて新記録となった。
日本時間7日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦2ndレグ パリ・サンジェルマン対レアル・マドリード。
今回は試合におけるマン・オブ・ザ・マッチ(MOTM)、ザ・ハードワーカー(THW)、モースト・ディサポインティング・プレーヤー(MDP)を選出し、両チームの監督とレフェリーについての分析、評価をする。
パリ・サンジェルマンMOTM(マン・オブ・ザ・マッチ):なし
2-1の結果以上に差がついた試合。後半途中までマルコ・ベッラッティがMOTM級の働きを見せていたが、一瞬で評価は地に落ちた。
パリ・サンジェルマンTHW(ザ・ハードワーカー):アンヘル・ディ・マリア
両サイドに顔を出し、クロスを中心にチャンスを演出。ドリブルのキレもよく、相手守備陣を錯乱させた。もっともチャンスを作り出した選手だろう。
パリ・サンジェルマンMDP(モースト・ディサポインティング・プレーヤー):マルコ・ベッラッティ
細かいボールタッチと軽快なパスでオフェンスのリズムとなっていたが、レフェリーへの抗議により退場。大事な試合を壊した。
レアル・マドリードMOTM(マン・オブ・ザ・マッチ):カゼミーロ
試合を決める1ゴールに加え、57回中56回のパス成功、5回のタックルで4回成功、11回セカンドボールを回収。圧倒的なパフォーマンスを披露した。
レアル・マドリードTHW(ザ・ハード・ワーカー):ルーカス・バスケス
C・ロナウドヘ先制点をアシスト。2得点目もクロスのこぼれ球からゴールが生まれた。組織的な守備戦術に適応し、チームに大きく貢献した。
レアル・マドリードMDP(モースト・ディサポインティング・プレーヤー):カリム・ベンゼマ
チームへの貢献度は高く、ボールを引き出すタイミングやサイドでのタメで戦術を遂行した。しかし、決めなければいけないGKとの1対1を外してしまった点は”期待はずれ”だ。
パリ・サンジェルマン:ウナイ・エメリ監督
選手は試合開始から怒りっぽく追い込まれた様子だった。崩しのバリエーションは少なく、ディ・マリアやキリアン・ムバッペのカウンター頼み。試合中の采配も的中せず、唯一の希望に見えたマルコ・ベッラッティの退場でCL敗退が決定した。
レアル・マドリード:ジネディーヌ・ジダン監督
ルカ・モドリッチ、トニ・クロースが怪我の影響で先発を外れ、マテオ・コバチッチ、ルーカス・バスケス、マルコ・アセンシオを代役に起用。守備的な戦術はリスクの高い決断かに思えたが、カウンターがハマり個の力でねじ伏せた。抜擢したコバチッチは中盤のフィルターとして活躍、ルーカス・バスケスはアシストに加え守備でも貢献、アセンシオもゴールに絡むなど選手が起用に応えている。
主審:フェリックス・ブリッヒ
前半16分や43分など審判団は度々判定をミスしている。それにより、PSGの選手がフラストレーションを溜めていたのは事実だろう。しかし、執拗な抗議を行ったベッラッティに対する2枚目のイエローカードは当然のジャッジだろう。
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