Jリーグ 町田ゼルビア

町田バスケス・バイロン困惑!「日本人選手として…」帰化制度厳格化に衝撃!17年日本居住も…

バスケス・バイロン 写真:アフロスポーツ

 町田ゼルビア所属MFバスケス・バイロンが、法務省の発表した帰化制度の厳格化に反応。日本国籍の取得、将来的な日本代表入りを目指しているなかでの法改正に、複雑な思いを覗かせている。

 政府は3月27日、外国人が日本国籍を取得する「帰化」について、審査基準を4月1日から厳格化すると発表。従来は「5年以上」とされてきた居住要件について、運用上「原則10年以上」へと引き上げるほか、納税や社会保険料の納付確認期間も拡大。日本社会との融和性をより重視する方針へと転換される。

 この報道を受け、バスケス・バイロンが自身のXを更新。「皆さんが気になってる僕の帰化状況についての説明させてください」と切り出し、帰化申請の現状について率直な思いをつづった。

 「9歳から日本に住み始めて、2020年1月にサッカーの為にチリの母国に行き、2020年10月に日本に戻ってきた。その時に日本国籍取ることを決意。だが日本国籍取る条件で最低居住5年以上。それをわかった上2022年に申請したものの2023年12月に帰化申請却下。そして2025年10月13日で居住5年が経過し今年の2月に2回目の帰化申請をして、現在8ヶ月〜1年以上の審査結果を待ってる状況。4月1日から厳格化し居住10年以上が条件。4月1日までの申請者にも適用されるって書いてるのを見て頭が真っ白です」

 「日本に住み始めてから17年。在留カードは永住者なので税金、年金、社会保険料も日本人と同じく納めている。ただ現在国籍はチリ(外国籍)。サッカーをJリーグでやる上では外国人枠5名のところと争うより僕が一日本人選手として闘いたいという気持ちがあるのですごく複雑な気持ちです」

 幼少期から日本で育ったバイロンにとって、帰化は長年の目標でもあった。チリ出身ながら小学校3年時から日本で生活し、青森山田高校などでプレー。2022年には当時所属していた東京ヴェルディ在籍時に、日本国籍取得の意思を公表している。

 その際、将来的な日本代表入りや、日本で安定してプロキャリアを築くことを見据えた決断だったとされる。2022年10月には帰化申請の受付が完了し、100枚以上の書類を準備。2023年初頭には複数回の面談を終え、審査段階に入っていた。

 しかし2023年12月に申請は却下。その後も条件を満たすために再申請へ向けた準備を進め、2025年に居住要件を満たしたタイミングで改めて申請を行っていた。

 そうした中での制度変更は、バイロンにとって大きな影響を及ぼしかねない。とりわけ今回の見直しでは、4月1日以前の申請者にも新基準が適用される可能性がある点が注目されており、審査の行方は不透明さを増している。

 Jリーグでは外国籍選手の出場枠が設けられており、バイロン自身も投稿の中で「日本人選手として戦いたい」という思いを明かしている。競技面においても帰化は大きな意味を持つだけに、今回の制度変更がキャリアに与える影響は小さくない。

 帰化制度の厳格化は、社会的には制度の公平性や信頼性を高める狙いがあるとされる一方で、長年日本に根差して生活してきた外国出身者にとっては、新たなハードルとなる可能性もある。バイロンのケースは、その現実を象徴する事例の一つと言えそうだ。

 制度変更の影響がどこまで及ぶのか、そしてバイロンの帰化申請がどのような判断を受けるのか。今後の動向に関心が集まっている。