Jリーグ 川崎フロンターレ

三浦颯太、川崎フロンターレ退団決定的!?海外移籍報道の裏で…

三浦颯太 写真:Getty Images

 川崎フロンターレ所属の日本代表DF三浦颯太には、海外移籍の可能性やスウェーデン1部AIKからの関心が報じられているが、すでに川崎退団が決まった可能性があるという。

 現在25歳の三浦は、2023年12月にヴァンフォーレ甲府から川崎へ完全移籍し、2024年1月1日のタイ戦で日本代表デビュー。加入1年目にJ1リーグ戦20試合の出場で1ゴール4アシストを挙げると、2025シーズンは開幕戦から3試合続けてアシストをマーク。その後もリーグ戦21試合の出場で4アシストを挙げた。

 三浦の去就を巡っては、海外メディア『レンジャーズジャーナル』は11月22日の時点で「三浦はレンジャーズへの移籍が可能なJリーガーだ」と報道。「Jリーグのサイドバックの中でアシスト数が突出」「イナズマのように速い」などと伝えているが、同選手の市場価値は85万ポンド(約1億7,400万円)だという。

 くわえてスウェーデンのサッカー専門メディア『Fotbollskanalen』は12月11日に「AIK、三浦獲得に向けて交渉中」「クラブ間交渉が再開」と報道。これによると、同選手と川崎の契約は2028年夏まで残っているほか、川崎は2025年夏の時点でAIKに対して移籍金として1000万スウェーデンクローナ(約1億7,000万円)を要求していたという。

 海外移籍の可能性に注目が集まるなか、本人は22日にインスタグラムを更新。日本体育大学OBの現役プロサッカー選手と一緒にプレーできる『NSSU PRO SOCCER 1DAY CLINIC』の開催決定をアナウンス。12月28日に行われる同イベントについて以下のように案内している。

 「実戦形式のゲームを中心にプロ選手との直接指導・交流を通して「サッカーの魅力を知ってもらう」「上手くなる楽しさ」をお伝えできればと思います!初心者ももちろん大歓迎です!レベルに応じてグループ分けを行うので、安心してご参加してください」

 このイベント告知に使用されている画像だが、DF佐藤恵介(ヴァンフォーレ甲府)ら4選手は所属クラブのユニフォーム姿であるのに対して、三浦は『ニューバランス社』のトレーニングウェアを着用。ただひとりユニフォームを着ていないほか、画像右下には「前所属チーム」という注釈もあるだけに、同選手の今冬移籍は既定路線とみられる。

 三浦は川崎加入後、J1で実績を積み重ね、サイドバックとしての市場価値を着実に高めてきた。欧州クラブからの具体的な評価や交渉報道が相次ぐなか、本人のイベント告知におけるユニフォーム未着用という事象は、去就を巡る状況がすでに次の段階へ進んでいることを示唆している。

 川崎にとっては戦力流出という現実的な課題に直面する一方、三浦にとってはキャリアを飛躍させる重要な転機となる可能性が高い。今冬の動向は、Jリーグと欧州をつなぐ一例としても注目に値する局面である。