
横浜F・マリノスは12月20日、FW植中朝日がガンバ大阪へ完全移籍すると公式発表。J1残留に貢献したアタッカーを失った裏で、ブラジル人FWの獲得に動いていたという。
ブラジル『Central da Toca』が20日に伝えたところによると、横浜FMはブラジル1部クルゼイロにFWテヴィス・ガブリエルの獲得オファーを提示。オファーの内容は「1年半のレンタル移籍であり、250万ドル(約4億円)買い取りオプション付き。買い取りオプション行使の場合は、保有権の70%を取得」だというが、クルゼイロはこれを却下。再交渉に応じない姿勢を見せているという。
現在19歳のテヴィスは、身長180センチで両利きのアタッカー。クルゼイロの下部組織出身であり、2025シーズンはアトレチコ・パラナエンセへ期限付き移籍。ブラジル2部リーグ戦14試合の出場で1ゴール1アシストを挙げている。
なお、ドイツの移籍専門サイト『トランスファーマルクト』によると、テヴィスとクルゼイロの契約期間は2026年12月までとのこと。同選手のエージェントは『LEFTスポーツ』であり、先日セレッソ大阪を退団したFWラファエル・ハットンやMFジャン・クルード(横浜F・マリノス)、MFエドゥアルド(ジェフユナイテッド千葉)などを顧客に持っている。
植中の退団により、横浜FMは攻撃陣の再編という重要な課題に直面している。将来性を備えたテヴィスへのオファーは、クラブが中長期的視点でチーム強化を図ろうとしている姿勢の表れである。しかし、交渉が成立しなかったことにより、即戦力と将来性の両立という補強戦略の難しさが浮き彫りとなっている。
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