
AC長野パルセイロは11月15日に行われた明治安田J3リーグ戦で、テゲバジャーロ宮崎に0-1で敗北。依然としてJFL降格の可能性を残す中、MF長谷川雄志のSNS投稿を巡り議論が白熱。一部サポーターは試合後、選手たちにブーイングを浴びせている。
長谷川は16日にインスタグラムを更新。「ブレない自分で生きる」と題して、「負けたから『戦ってない』だの 『気持ち見せろ』だの言ってる方達は どういう思考なのでしょうか? 大衆の中から文句を言う事を正当化されてるのはどういう心理なのでしょうか?」と、一部サポーターの声に疑問を投げかけると、以下のように綴っている。
「僕はこれからもどんな状況でも 応援してくれる方々を心から大切に、 サッカー人生歩んでいきます。昨日の試合の失点シーンの要因は様々ですが、そもそもが僕のミスです。 もっと上手く強くなれるよう継続して 頑張っていきます。それに尽きます。勝てば良くやったと称賛し、 負ければ、「やれよ」「戦えよ」と。 誰が戦ってないの? 誰が勝ちたくなさそう? そんな選手は1人もいない」
「なぜこれが当たり前の風潮になってるのかわからない。 勝っても負けても、応援するために、 自分で選択して試合を見に来てるのにも 関わらず負けたら、「見にこなければよかった」と言う。 そんな方は自分で選択して、 見にこなければいい。SNSに書き込んだり、大衆の中で こちらに向かって文句を言うくらいなら ここに直接送ってください」
「逆にどんな状況でも 応援メッセージや嬉しいコメント してくれる方達には物凄く感謝しております。 それと同時に勝てずに申し訳ない気持ちでいっぱいです。スタジアムでも笑顔で手を振ってくれたり、 次だぞ!次!と声をかけてくれる方を多く見かけます。本当にありがとうございます。 僕自身、とにかく自分に向き合って、精進し続けます。 これからも変わらぬ応援をよろしくお願いします」
長野はJ3第36節終了時点で18位に低迷。JFL降格ラインの19位カマタマーレ讃岐から勝ち点3差であるだけに、宮崎戦後にサポーターのフラストレーションが爆発した格好だ。
長野の降格危機という厳しい状況は、選手にとってもサポーターにとっても耐え難い現実だ。しかし、苦境だからこそ求められるのは相手を傷つける言葉ではなく、互いを理解しようとする姿勢である。勝利を願う気持ちは同じでも、その表現が対立を生めば、チームの力には変わらない。
選手は結果で応えようとし、サポーターは想いを託して声を届ける。その関係が損なわれれば、クラブ全体が弱ってしまう。残されたシーズンを戦い抜くためには、選手もサポーターも、もう一度“同じ方向を見ること”が必要だ。苦しみを共有しながら前へ進む覚悟こそが、クラブを支える最大の力となるはずだ。
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