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オランダ人記者が上田綺世を批判、「国際基準で見れば…」「相手のレベルが上がると」

上田綺世 写真:Getty Images

 オランダ1部エールディビジのフェイエノールトが、11月2日に行われたフォレンダムとの1戦で3-1で勝利。同クラブ所属の日本代表FW上田綺世が、公式戦2試合ぶりのゴールで2得点を記録し、チームを勝利に導いた。

 しかし、オランダ中で上田への賛辞が絶えない中、同国メディア『De Telegraaf』の最新コラムで、同メディアの記者ファレンタイン・ドリッセン氏は、上田の実力にまだ懐疑的なようだ。

 上田はエールディビジで11試合に出場し、13ゴールを記録。しかしドリッセン氏は浮かれた見方を取らない。「数字だけを見れば印象的だが、相手のレベルが上がると上田の生産性が著しく落ちる点を分析すれば、その実態に驚かされる」と同コラムで述べている。

 また、同氏は「上田が得点したのは、NACブレダ(1)、SBVエクセルシオール(1)、スパルタ・ロッテルダム(2)、フォルトゥナ・シッタート(1)、フローニンゲン(1)、ユトレヒト(2)、ヘラクレス・アルメロ(3)、フォーレンダム(2)だ。悪くはないが、PSVアイントホーフェンやAZアルクマールとの上位対決ではまったく存在感を示せなかった。まさにPSVやAZ戦こそ、海外スカウトが視察に訪れる試合なのだ」と上位チーム相手にゴールを挙げていないと指摘した。

 さらにドリッセン氏は、上田の欧州での成績を「悲惨」と評し、「国際基準で見れば、上田への熱狂はまったく的外れだ」と断じた。

 「欧州でのデータ、味方への依存度、狭いスペースでの技術の粗さ、そして純粋なスピードの欠如を考慮すれば、上田はエールディビジでは、フェイエノールトのような強いチームに支えられてこそ結果を出せるタイプだが、国際舞台では力不足だ」と批判した。

 上田はこれまでフェイエノールトで欧州の舞台に19試合出場。昨2024/25シーズンのUEFAチャンピオンズリーグでは、ポルトガル1部のベンフィカ戦(3-1)とブンデスリーガのバイエルン・ミュンヘン戦(3-0)でそれぞれ1ゴールを挙げている。

 日本代表としてはより良い数字を残しており、これまで34試合で16ゴールと2アシストを記録している。