Jリーグ

残り5試合!J2リーグ昇格争いの最新情勢【2025】

徳島ヴォルティス 写真:Getty Images

全カテゴリーで残り試合数が少なくなってきた2025明治安田Jリーグ。J1リーグの熾烈な優勝争いや残留争いに注目が集まるなか、J2の上位争いも例年通り盛り上がりを見せている。

残り試合数を踏まえると、首位V・ファーレン長崎から勝ち点5差以内の4位徳島ヴォルティスまでが優勝の可能性を残している。また、自動昇格圏という意味では、5位大宮アルディージャまでのクラブに十分なチャンスが残っているとの見方ができる。さらに、プレーオフ圏に目を向けると、6位サガン鳥栖から勝ち点5差以内に位置するジュビロ磐田までの中で争われる可能性が極めて高い。ここでは、そんなJ2上位争いについて、残りの対戦カードをもとに展望していく。


V・ファーレン長崎 サポーター 写真:Getty Images

逃げ切りたい自動昇格圏の2クラブ

残りの対戦カード

  • 長崎:今治、磐田、愛媛、水戸、徳島
  • 水戸:札幌、甲府、大宮、長崎、大分

現在自動昇格圏に位置し、今季のJ2王者を争う最前線に立つのはV・ファーレン長崎と水戸ホーリーホックの2クラブだ。勝ち点差わずかに1で競うこの戦いの行方も気になるところだが、自動昇格圏だけでなく優勝争いも他クラブの介入を受ける可能性が十分にある情勢だ。その上で、逃げ切りを図る上位2クラブの残りの対戦カードを見ると、一筋縄ではいかない予感が漂う。

首位を走る長崎は、最下位の愛媛FC戦を除く残りの対戦カードが現時点でトップハーフに位置するクラブばかり。特に水戸との直接対決は、優勝や昇格の行方を左右する時期に組まれており激戦となりそうだ。一方で2位の水戸は、現時点で上位から下位までバランスよく対戦が残っている。共通点を挙げるなら、すべてがJ1経験クラブである点だろう。長年J2に籍を置き、昇格争い中のクラブを苦しめた経験を持つ水戸が、J1経験クラブ相手に“昇格に値するか”を試される構図となる。

優勝・自動昇格圏が目前に迫る両クラブだが、圏外との差は依然として僅差。シーズン最終盤まで、1試合たりとも気の抜けない緊迫した戦いが続きそうだ。


ジェフユナイテッド千葉 写真:Getty Images

自動昇格圏浮上を狙い続けるプレーオフ圏の4クラブ

残りの対戦カード

  • 千葉:秋田、札幌、藤枝、大分、今治
  • 徳島:いわき、鳥栖、甲府、大宮、長崎
  • 大宮:山形、秋田、水戸、徳島、山口
  • 鳥栖:仙台、徳島、富山、藤枝、磐田

現時点でプレーオフ圏に名を連ねるのは、昨季惜しくも最終節でプレーオフ圏入りを逃したジェフユナイテッド千葉、リーグナンバーワンの堅守を誇る徳島ヴォルティス、J3から復帰初年度でJ1まで一気に駆け上ろうとしているRB大宮アルディージャ、そして1年でのJ1復帰を狙うサガン鳥栖の4クラブだ。

この中で、残りの対戦カードにおける今季の戦績や対戦相手の順位からプレーオフ圏確保あるいは優勝争いに再浮上しそうなのは千葉だ。すでに上位勢との対戦は終えており、残りの対戦相手は中位以下のみ。さらに今季の戦績は5戦5勝と、もちろん油断は禁物だが見通しは明るいと言える。また、大宮も上位との対戦はあるが、戦績では4勝1敗と大きく勝ち越しており、ここから勝ち点を積み上げることに対する不安は少ない。

一方、徳島と鳥栖は下からの追い上げを気にし続ける最終盤戦となる可能性が見え隠れする。ともに優勝あるいはプレーオフ圏入りを争うライバルとの対戦が3つ残っており、今季の戦績もほぼ五分といった内容。徳島については自慢の堅守から勝ち点を積み重ねられる予想は立つが、ここからの戦いではそれが1ポイントなのか3ポイントなのかで状況が大きく変わるだけに不安もある。鳥栖にとってカギとなるのは追ってくる仙台、磐田との対戦。特に次節の仙台戦は負ければ順位が入れ替わり、プレーオフ圏外へ出てしまうことから重要度は高い。

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名前:大島俊亮
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