
2025明治安田Jリーグは後半戦に突入し、各カテゴリーがいよいよ佳境を迎えようとしている。そんななか、8月18日時点でいまだに所属が決まっていない有力選手がいることをご存じだろうか。なかには欧州トップリーグを経験した選手や元日本代表選手、さらには異色のキャリアを歩んできた選手もいる。
主力の怪我や不振に苦しみながらも、財政的に厳しいクラブが少なくない現状において、移籍金が不要なフリーの選手は“打ってつけの補強”となり得るだろう。ここでは、現時点で無所属となっている日本人選手5名を紹介していく。
※8月20日時点の情報に基づく。

冨安健洋(前所属:アーセナル)
アビスパ福岡、シント=トロイデンVV(ベルギー)、ボローニャ(イタリア)を経て、アーセナル(イングランド)でプレーしていたDF冨安健洋。
日本人離れした身体能力や足元の技術を武器に、攻守の要としてチームに貢献する現代型センターバック(CB)として、世界から注目されている。
アーセナルでは、所属1年目からスタメンに定着。CBではなくサイドバック(SB)としてもプレーし、世界最高峰クラブで主力として活躍した。一方で2018年から2025年までの7年間で通算20回以上の負傷離脱を経験するなど、怪我との戦いも激化。ファンからは「シーズン最終盤に冨安の姿はいつもない」との声も。2024/25シーズンをもって、双方合意の下でアーセナルとの契約解除が発表されている。
ふくらはぎやハムストリングスを中心とした怪我が多い冨安にとって、シーズンを通して戦うためには脚への負担が比較的少ないCBとして新天地を求める可能性は高いだろう。冨安の今後の動向に注目したい。

鈴木圭太(前所属:イスティクロル・ドゥシャンベ)
桃山学院高校(大阪府)を卒業後、モンテネグロのFKイバル、FKベラネ、FKポドゴリツァなどで6シーズンプレー。その後は韓国の大邱FCで2シーズンプレーし、昨シーズンはタジキスタンのイスティクロル・ドゥシャンベでプレーしていた。
主に左サイドバックを主戦場とする鈴木は、身長172cmと高さはないものの、大柄な東欧選手とのフィジカルコンタクトにも引けを取らない強さが持ち味だ。また、積極的な攻撃参加で左サイドを活性化し、多くのチャンスメイクでチームに貢献できる。27歳ながら異色のキャリアを歩んできた鈴木。今後のさらなる「冒険」に注目したい。
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