アビスパ福岡は長谷部茂利監督の後任として、町田ゼルビアのヘッドコーチとして黒田剛監督を支えていた金明輝氏を招へい。サガン鳥栖監督時代のパワーハラスメント(パワハラ)行為を巡る議論が再び熱を帯びるなか、食品製造メーカー『株式会社ふくや』のユニフォームパートナー(スポンサー)撤退が話題に。一部からは監督人事との関連を指摘する声が挙がっている。
金氏は2020年まで鳥栖の下部組織やトップチームを率いていたが、監督退任後に鳥栖下部組織でのパワハラ行為が認定。日本サッカー協会(JFA)の定める規則に違反したとして、指導者ライセンスでS級からA級への降格処分、JFAの定める研修、社会奉仕活動を科されている。
2022年11月に町田のヘッドコーチとしてJリーグの現場に復帰した際にも、批判を浴びていた金氏。2024シーズンに黒田監督とともにJ1初挑戦ながらも3位と確かな手腕を発揮したものの、福岡の監督に就任した今もなお手厳しいコメントが多く寄せられている。
福岡は12月13日、金氏の監督就任とともに「2025シーズンプレミアユニフォーム・パートナー」についても公式発表。新日本製薬株式会社、APAMAN株式会社、株式会社エイジェック、株式会社博多グリーンホテル、株式会社セプテーニ、株式会社SCOグループ、株式会社ピエトロ、ヨネックス株式会社が、2025シーズンのユニフォームパートナーになっている。ただ一方で、2024シーズンまでスポンサーだったふくやの名前はない。
ふくやのユニフォームパートナー撤退を受けて、ネット上では「ふくやが無い…」「ふくやさんを返してください」「30周年の節目の年のユニフォームにふくや様の名前が無いのは色々な事情があるのだろうが、いちサポーターとしてちょっと悲しい…」といった驚きや落胆の声が。
ふくやの代表取締役社長を務める川原武浩氏は現在、福岡の取締役(非常勤)であるだけに、「ふくや様は抗議の意味でユニスポンサー降りたとかじゃないよね?」「監督人事との関係あるのかな?」というコメントも見受けられるが、「ふくやさん、袖スポンサーじゃないね。代わりの出稿先が現れたら譲るって言ってたからその関係かな」「ふくやさんは、『他にスポンサーなってくれるところがあるなら、袖スポンサー譲ります』というスタンスだったと思う」など、金氏の監督就任とは無関係という見方も広まっている。
ふくやの公式Xアカウントでは、これまで頻繁にアビスパの情報が発信されていたが、13日午前にも、スタッフが「アビスパ福岡さんのエコなイベントのお知らせ。来プレTシャツがエコバッグに生まれ変わる! ということは、私が雁の巣の巨大ガラポンで引き当てた大量の来プレTシャツも生まれ変われるチャンス!?」と投稿している。
それだけに、ファン・サポーターからは「ふくやさん、今日も普通にアビちゃんのイベント告知しとるしね。確かにないのは寂しいがユニスポだけがスポンサーじゃないし」といった前向きなメッセージも寄せられている。
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