FIFA(国際サッカー連盟)が、2025年にアメリカで開催されるFIFAクラブワールドカップ(CWC)のスポンサー権をめぐり、長年のパートナーであるアディダス社とコカ・コーラ社と対立しているようだ。
この対立の原因は、FIFAがCWCの新しい形式に合わせて異なるスポンサー契約を求めたことにある。アディダス社とコカ・コーラ社は、FIFAと長期契約を結び、すべてのFIFA大会に公式スポンサーとして含められるべきだと考えている。しかし、FIFAはCWCで新たなスポンサーを募り、既存契約を見直そうとした。これに対し、両社は既存契約が尊重されていないとして入札への参加も拒否しているようだ。
アディダス社およびコカ・コーラ社の契約額は4年ごとに約7000万ドル(約107億3,259万円)とされ、2030年までのスポンサー契約が締結済みだが、FIFAは新たな契約やスポンサーを探し、既存のスポンサー関係を再交渉しようとしている。要するにFIFA側は既存スポンサーに加え、新たなブランドやメーカーとの契約にも意欲を示している。
スポンサー問題はCWCの運営上の課題の一つであり、FIFAはApple+とのグローバル配信契約の交渉をしたが、2024年に決裂したと伝えられている。また、米国のスポンサー企業は、2026年のFIFAワールドカップへの契約に集中しているため、CWCへ進出する余裕はないと考えられている。
10月30日、FIFAは中国の電子機器メーカー、ハイセンスをCWCの最初のスポンサーとして発表。ハイセンスは大会中、VARチェック時に広告を表示する予定だ。CWCは2025年6月15日から7月13日まで開催される予定となっている。
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